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TSF画像掲示板(たちは板η)


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画像タイトル:1596651735432.jpg-(420823 B) [削]
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420823 B無題 Name きよひこ 2020/08/06(木)03:22 id:Lh39IilY No.30238   [GJ]  [Boo]  
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
無題 Name きよひこ 2020/08/11(火)20:04 id:p14Tm/qo No.30358   [GJ]  [Boo]  
 俺こと、『野口太郎』はリストラにあった。
 もともとあった会社の営業不振にコロナウィルスがとどめをさした。
 同僚の何人かも同じようにリストラされ、仕方がないと思ったが、社長は相変わらず羽振りがよかった。
 会社に残った元同僚から話を聞くと、行政からの支援金をたらふく溜め込み、自分の懐に入れていたことがわかった。
 そこで、おれは社長に復讐をすることに決めた。

 俺にはもともと兄弟もおらず、親も死んでいるため親族はいない。
 そのため、犯罪に手を染めようとも思ったが、あの社長のために俺の手を汚すもの勿体ない、などいろいろ考えながら歩いていた時に、ある路地裏の占い師から声を掛けられた。

 「復讐したい相手がいるんだろう」

 そう、低い声で話しながら、占い師は緑色の液体が入った小瓶を懐から出してきた。
 その占い師の話によると、これは『憑依薬』で憑依したい相手をイメージしながら飲むと、その相手に憑依することができる、とのこと。
 まぁ、かなり怪しい。俺の苦虫を?み潰したような表情を見ればだれだって、『復讐をしたい相手がいる』ことはわかるだろうし、そんな表情をみなくても大半の人間は大小はあるだろうが『復讐をしたい相手』はいるため、「復讐したい相手がいるんだろう」はこの占い師の常套句なんだろう。
無題 Name きよひこ 2020/08/11(火)20:05 id:p14Tm/qo No.30359   [GJ]  [Boo]  
 明らかに詐欺と思ったが、俺は「で、いくらするんだ?どうせ高いんだろ?」と、つい言葉を返してしまった。

 「おぉ、そう来たか。どうせ詐欺と思っているだろ。まぁ、この薬を渡したら、楽しいことに使ってくれそうだから声を掛けたまでだよ。だから、ただで譲ってあげるよ。ならんら、一緒にリストラされた同僚の分も1個おまけで譲ってあげるよ。」
 
 リストラのこと等は言っていないが、占い師はその事を言い当ていた。
 また、いつのまにか占い師の手には1個しかなかった小瓶が、いつのまにか2個に増えていた。

 「どうして、リストラのことがわかったのか?って顔をしているな。お前さん、そう野口太郎のことならなんでもわかるよ。」
無題 Name きよひこ 2020/08/11(火)20:05 id:p14Tm/qo No.30360   [GJ]  [Boo]  
占い師はヒヒィと笑いながら、名乗ってもいない俺の名前を当て、さらに話を進める。

 「そうだねぇ、復讐をする方法なら、元社長の娘に憑依してはどうかね?」

 今度は復讐をしたい相手のことまで当ててきた。

 「高校生の娘が2人いるから、まずはお前さんがこの長女に憑依してからこの『憑依薬』の真偽を確かめてはどうかね。」

 そして、元社長とその妻、娘達が写っている家族写真までだしてきた。

 「社長の妻も魅力的だけど、もう年ただからねぇ。若い娘が何にしろ、いいと思うよ。」

 俺は「えっ!!」としか、驚くことが出来なかった。
無題 Name きよひこ 2020/08/11(火)20:05 id:p14Tm/qo No.30361   [GJ]  [Boo]  
 「さぁ、これを持って行きな。お代はただにしておいてやるから、できるだけわしを楽しましてくれよ。使い方はさっき言った通り、この写真に移っている元社長の娘をイメージしながらこれを飲むだけだよ。そしたら、お前さんはこの娘に憑依しているよ。」

 「大丈夫、憑依したらこの娘の記憶も知識も使えるようになっているから心配することはないよ。」

 占い師は話し終える前に手に持った2個の小瓶を俺に渡してきて、俺はそれを拒否することが出来ずに受け取ることしかできなかった。
 一瞬、受け取った小瓶に目をやり、再度前を向くとそこにいた占い師はいなくなっていた。
無題 Name きよひこ 2020/08/11(火)20:05 id:p14Tm/qo No.30362   [GJ]  [Boo]  
アパートに戻り、時計をみると時間は21時を過ぎていた。
 テーブルにおいた小瓶を眺めながら、悶々と考えた。3時間ぐらい考えた結果、俺はこの憑依薬を飲むことに決めた。
 この歳だと再就職できるかわからない。このまま生きていても楽しいことはないだろう。この薬が偽物で自分が死ぬことになっても、だれも悲しむことも無い。だったら、あの占い師が言う通り元社長にできうるだけの嫌がらせをしたい。あの娘に憑依できら、社長の娘になるのだから、お金に困らずに生きることもできる。
 そう考え、そう自分に言い聞かせながら、占い師が見せた元社長の長女をイメージしながら小瓶の蓋を開け一気に緑色の液体を飲み干した。
無題 Name きよひこ 2020/08/11(火)20:05 id:p14Tm/qo No.30363   [GJ]  [Boo]  
次の瞬間、目を開けると俺は布団の中にいた。
 布団はアパートにある安い布団ではなく、やわらかい羽毛布団だった。
 「あの薬は本物だったのか」
 俺が発した言葉なのだが、聞き取れた声はかわいい女の子の声だった。
 目を下にすると、見慣れないつのふくらみがあった。そこに手を持ってくると、細い腕と手がそのふくらみに近づく。そのまま、胸をもむように手を動かすと、あたりまだか手が胸を揉む。
 ブラジャーをしていないため、胸の柔らかさがそのまま手のひらに伝わる。
 「あっ……」
 小さなかわいい声が自分の口からでた。
 全身を見てみたいと思い、ベットから起き上がり、部屋に置いてある鏡の前に立つ。
 知らない部屋なのに、自然とどこに何があるかわかる。だから鏡の場所もすぐにわかった。
 鏡を見てみると、そこには写真に写っていた元社長の長女の姿が映っていた。水色のワンピースタイプのパジャマでボディラインはわからないが、顔は小さく、綺麗な面立ち、胸はパジャマごしでもわかるぐらい大きい。
 「あの社長の娘なのかと疑いたいぐらいの可愛らしさだな。」
 独り言をつぶやいていると、昔の記憶を思い出すようにいろんな情報が頭の中に入ってきた。
無題 Name きよひこ 2020/08/11(火)20:06 id:p14Tm/qo No.30364   [GJ]  [Boo]  
 『私の名前は本間 理沙(ほんま りさ)。白金高校の3年生。部活はチアリーディング部だったけど、もう引退をしている。スタイルはまぁまぁで、胸がEカップでちょっと大きいのがコンプレックス。妹、お母さんは大好きだけど、お父さんは下品な面があるからちょっと嫌い。』

 「へへ、元社長、嫌われてんなぁ。」
 
 浮かんだ情報に対して突っ込みをいれていると、何か違和感があった。

 「いや、違うな。今は私が理沙だから、『お父さんは嫌い』って感じか。」

 そう、言い直すと、自分の中にすんなり言葉が落ちた。

 そうしていると『はやく寝ないといけない』との言葉が頭に浮かんできた。
 『なんでだ?』と、理由を考えている。
 すると、『明日は彼氏の武田君とのデートの予定。10時に駅前で待ち合わせだから、早く起きて準備が必要』との情報が浮かんできた。

 「なら、早く寝るんじゃなくて、明日着ていく服を今から準備しなくちゃね。」
無題 Name きよひこ 2020/08/11(火)20:11 id:p14Tm/qo No.30365   [GJ]  [Boo]  
そう言いながら、下着があるタンスの引き出しを開けて、一枚一枚どんなパンツかを確認していく。
まずは理沙のお気に入りはシンプルなピンクのパンツ。シンプルで可愛いが、なにぶんシンプル過ぎて男受けは悪そうだ。

 「私が男だったら、白の可愛いレースが沢山ついているこれがいいと思うなぁ。」

 理沙的にはあまりお気に入りではない、白のパンティを広げる。記憶によると、父:元社長からのプレゼントらしい。
 『娘にパンツをプレゼントするなんて気持ち悪い。だから嫌われるんだよ』と思いながらパンツを選んだ。ブラはそれとセットになっているもので、これもレースが沢山使われているデザインだった。
 
無題 Name きよひこ 2020/08/13(木)14:42 id:YAPzffcQ No.30410   [GJ]  [Boo]  
高級品なのだろう。シルクの肌触りは心地よく思わず頬ずりしてしまう。
『自分の下着に欲情するとか私は変態か?』と思考する理沙ちゃんの頭に
「そうだよ。私は自分の体に興味津々な変態なんだ」と俺の精神が答える。

パンツの匂いを嗅ぎ、幸せで肺を満たしながら姿見の前に立つ。
鼻息荒くふがふがと自分の下着の匂いを嗅ぐ美少女という倒錯的な絵が鏡に映る。

「理沙ちゃん、君の体見せてもらうよ。いいよね?」
「もちろん。私が自分の体を見るのに許可なんているの?好きなように見て頂戴」
無題 Name きよひこ 2020/08/14(金)02:58 id:VTyR6ev. No.30419   [GJ]  [Boo]  
自分で自分に問いかける。傍から見たら気持ち悪い光景と思うが、整った理沙の外見であれば
恐らく様になっているであろう。身体のコントロールを奪われ、記憶を覗き込まれ、所持品も
部屋も好き放題蹂躙されている理沙に問いかけ、自分で勝手に「理沙」として許可を与える。
それは、彼女が17年かけて大切に作り上げてきた自らの肉体を、名前も知らない「太郎」に
好きなように検分させる、まさに屈辱のような出来事であったが、意志を奪われた理沙の肉体は
太郎の指示をアウトプットするツールに過ぎず、その指示を太郎にすべて委ねてしまっていた。

部屋の中に姿見があったのでそちらへと向かい、彼女を鏡の前に立たせてみる。移動する際に
伝わってくる胸元の2つのふくらみの感覚が、この肉体が巨乳であることを如実に示している。
揺れる髪の毛と、漂ってくる女の香りとシャンプーの匂いが交じり合う。身体は慣れているの
だろうが、俺にとっては初めての感触で、とても心地が良かった。
無題 Name きよひこ 2020/08/15(土)23:05 id:LQZpqj2E No.30474   [GJ]  [Boo]  
高鳴る胸の鼓動を聞きながら、パジャマのボタンに手を掛ける。
「太郎」の精神にとっては違和感のある逆のボタンも
「理沙」の体にとっては普通のことでごく自然に外すことができる。

「それじゃ本人の許可ももらったし遠慮なく……ほれ!」
ボタンを全て外し、一息つくと俺はパジャマを開いて理沙の裸体を鏡の前に晒す。
無題 Name きよひこ 2020/08/15(土)23:09 id:LQZpqj2E No.30475   [GJ]  [Boo]  
「おおっ……、すげぇ、これが俺、いや私か。」
整った綺麗な顔、大きく豊かな胸、ほっそりとくびれている腰、
そしてチアリーディングで鍛えたお尻。

この全てが今や自分の物だという事実に口の端が釣り上がってしまう。
無題 Name きよひこ 2020/08/15(土)23:50 ID:1/eeLYeM No.30477   [GJ]  [Boo]  
本来であれば自分の姿を見ることに何の不思議もないことであるが、身体に
巣食う俺の精神は、彼女の、理沙の肉体に興奮を促してしまう。理沙としては
見慣れている身体なのにも関わらず、自分に欲情してしまっている感覚に、
身体は戸惑っているようであった。

「ね、寝る前だけど少しくらい、やってもいいよね・・・?」
無題 Name きよひこ 2020/08/16(日)15:28 id:Q0BaWOf6 No.30497   [GJ]  [Boo]  
理沙が備わっている豊満な胸を揉んで自分の性欲を満たそうとしたが、ぐっと手を止めた。
「今は別に良いや、いつでもこんな風に胸を揉むことが出来る。一番重要なことは理沙の記憶を完全に読み取って、ボロが出ないようにすることが最優先だ」
俺は今すぐ切り替えてすぐにでも理沙になりきる為にあらゆる彼女の情報を集め始める。全ては復讐の為に、リストラした社長に一矢報いる為に利用しなければならない。
「彼氏の武田君とのデートは中止にして、理沙の親友と遊ぼうかな。女の子同士の方が個人的に楽しみでもあるし、何よりも」
その親友と仲良くなって欲しい物を手に入れる。社長が理沙の親友に何か手渡している事は既に目撃しているが、あれはメモリースティックだ。中身は不正や隠したい物が幾つも入っている、憑依薬の効果は確かめた事だからその親友に憑依するのも一つの手だが、それをやるとこれからの人生を歩むことが確定することになる。そのため、理沙の身体で復讐を遂げなければならない。
無題 Name きよひこ 2020/08/16(日)16:20 id:v3WiL7oE No.30498   [GJ]  [Boo]  
スマホを手に取りパスワードを解除し終えた俺は、デートを中止する内容等考えた上でメッセージを送り、返事は了解と此方の事を心配する内容が返って来たためどうやらばれていないようだ。文章面に置いては馴染んだみたいだ、理沙の親友と連絡を取るためにリストを調べてみると該当する人物は居た。早速遊びに行くかどうかメッセージを送ると即答で大丈夫と来たみたいだ。これで明日はその親友から幾つか情報を得るきっかけを作ることに成功した。
無題 Name きよひこ 2020/08/16(日)21:56 ID:3kePDXuw No.30505   [GJ]  [Boo]  
「・・・、そう言えば、1回「俺」の家にも行かないとだめか」

理沙の脳が俺に警鐘を鳴らしてくる。憑依薬か何かは分からないが、少なくとも薬は
2本貰っている。そのうちの1本を使うことで俺はこうして元社長の娘、理沙の肉体と
記憶を頂くことが出来たのだが、もう1本の存在を明るみにするわけにもいかないだろう。
憑依薬であれば、リストラされた誰かを理沙の妹か親友にでも憑依させて、2人がかり
で復讐を為してもいい。違うなら違うで、何か使えるかもしれない。いずれにせよ元々の
俺の肉体がどうなっているか分からない以上、早めに済ませたほうが足が付かない。
俺が持ち込んだ情報から理沙の脳はそう推測し、答えをくれた。

それにしても、さすがに社長の娘だけある。いい教育を受け、優れた素養を持っている
ようだ。頭の回転も速いし、詰まっている知識もかなり豊富だ。同年代の少女と比較し
ても必要以上のデータが入っている。理沙の記憶によれば、会社の跡を継がせるなり、
どこぞのいいところに就職させようとしていたらしい。下着まで贈ってくるのも、
そうして「自分の手の届くところに置いておきたい」という思いの裏返しなのかもし
れない。まさか、その大切な娘があろうことかリストラしたはずの有象無象に肉体と
人生を奪い去られ、あまつさえ自分に刃を向けようとしているとは、夢にも思わない
だろうが。
無題 Name きよひこ 2020/08/17(月)12:40 ID:7aFcZGz6 No.30526   [GJ]  [Boo]  
頭の中でこれからどうするべきか思考していると、三点程思い付いた。一つ目は理沙の親友から幾つかの情報を得る事、生前から女の子同士での遊びは疲れるしかないイメージがあるのだが。今の俺は理沙だ。彼女の親友はプロポーションとかは抜群で写真を見る限り恋人にしたいくらいの魅力がある人材。考えるだけでも今すぐスキンシップとかしたいと考えてしまう。二つ目は俺の家に向かって元の身体はどうなっているのか確かめることだが、一番の優先順位はこれなのだが。親友との遊びが終わってからでも遅くはない、お泊まりになったとしても充分大丈夫みたいだ。三つ目はリストラになった仲間を探すこと、憑依薬を分けることも考えているがあくまでこれは妥協案として意識をしておこう。そう言えば、俺と同じようにリストラになった一人の女性が居たような感じがするがまた後で考えれば良いか。
無題 Name きよひこ 2020/08/17(月)17:31 id:Mrt10Of6 No.30529   [GJ]  [Boo]  
「漸く馴染んで来たかな?」

理沙の情報を全て掌握した俺は早速意識を切り替える事にする。今は何となくと言った感覚で理沙の口調を真似ているのだが、気を抜くと俺の口調へと喋ってしまう危険性がある。他人の身体だからどうでも良いと思考するかもしれないが。これからは理沙の身体で人生を歩む可能性が極めて高いのだ。彼女らしくない行動をしないためにも失念が無いようにゆっくりと目を閉じた後、再び目を開く。

「私の名前は本間理沙。白金高校の3年生、部活はチアリーディング部で、もう引退をしている。コンプレックスは胸が大きい事、妹、お母さんは大好きだけど、お父さんは大嫌い。彼氏の武田君と付き合っているけど浮気とかしていそうで別れたいと思っている・・・ふふっ、漸く新しい私になれたわ』

理沙の身体を完璧に支配した俺は普段の口調で話そうとすると理沙が話したように変換される。俺と言おうとしたら私と言ったのだから間違いない。
無題 Name きよひこ 2020/08/17(月)17:41 id:Mrt10Of6 No.30530   [GJ]  [Boo]  
「・・・私に完璧を演じる事が出来たのは安心したけど、元の私の心は正直な反応を示すのは仕方がないか」
理沙の情報を完璧に取り込む事が出来たが、やはり理沙本人になりきるのは無理があったみたいだ。その証拠に理沙の身体を見るだけで豊満な胸を揉んで欲求を満たしたいとか理沙の親友と会ってスキンシップとかしたいとか俺好みの可愛い女の子を見れば興奮してしまう。男に犯されると理解したら流石に俺でも拒否する、ち○ぽが無いと生きられないと言った最悪な展開になることだけは避けたい。これでは社長に復讐を遂げることが出来ないからだ。
「お父さんにハニートラップとか考えたけど、それはあまりにもリスキー過ぎる。元の私が壊れる可能性があるし・・・まずは私の評価とか親友に聞いて不自然な動きが無いようにコミュニケーションを取るのが無難かな」
暫く頭の中でこれからの方針を立てた後、ベッドに寝転んで休むことにした。明日は親友と遊ぶ事になるのだから、地道に情報を集めよう。
無題 Name きよひこ 2020/08/18(火)00:28 id:TFjckyVY No.30535   [GJ]  [Boo]  
   
-----

部屋に差し込む柔らかな光とともに目が覚めた。少し身体がぼんやりとしているが、
記憶によるとどうやら理沙は少し低血圧気味のようで、朝は少し苦労しているらしい。
伸びをしたり、軽く手足を回すと段々と意識が冴えてきた。時間を見ると6時45分であった。
普段の私とさして変わらない時間に目が覚めたのは、私の習性か、それとも理沙の習性だろうか。
しかし、低血圧での寝覚めでもなお、「太郎」であった頃と比べると遥かに爽やかで、清々しい
朝を感じることが出来た。これも若く健康な肉体の為せる業なのだろうと、自らが理沙の身体を
支配していることに興奮してしまう。

おっと、これではまずい。今日は彼女の親友に会い、情報を入手することが最大の目的だ。
そのために乗り気ではなかったが、わざわざ彼氏とのデートを断ってまで遊びに行くことに
したのだから、ここで気を抜くわけにはいかない。出来れば「俺」の部屋にも訪れて薬の
回収と、元々の俺がどうしているかを確認したいところだが、まずは親友が優先だ。
理沙の脳をかき回し、彼女の人格情報を呼び覚ましながらどうにか興奮を抑える。理沙の匂いに
包まれたこの部屋で抑えるのはなかなか難しかった。

「とりあえずはまず、バレないように振舞わないとねっ」
無題 Name きよひこ 2020/08/18(火)12:36 id:M2FiDbm2 No.30553   [GJ]  [Boo]  
理沙の部屋に出た俺は朝食を食べることになったのだが、使用人の存在に失念していた。豪華な家だから居るとは推測していたのだが、理沙の記憶を完全になりきらなければ違和感とか感じられたかもしれない。化粧や女の子にとって必要な事は理沙になりきって行ったのだが洗顔や化粧水など、準備に時間がかかったのは仕方がないと割りきるしかない。両親は外出しており、今家に居るのは自分と使用人の2人だ。メイド服とか着ているとはこれはこれでありかもしれない。朝食を食べ終えた俺は使用人に外出すると伝え、無事に外出する事に成功した。

「何とか切り抜けた、気を抜く場面が幾つかあったけど。ボロが出なくて本当に助かったわ」

誰も居ないことを確認した俺は理沙の記憶を完全に掌握して正解と理解した、スマホを手にとって今後のプランを確認する。今から会う人物は理沙の親友でどんな情報を得れば良いのかメモをしているのだが、理沙の親友の近くに俺の家があると言う事実に驚いたのもある。

「・・もし、お泊まりになったらその帰りに元の私の家に寄れば問題ないか。いや、寧ろ泊まった方が好都合かもしれない」
無題 Name きよひこ 2020/08/18(火)12:44 id:M2FiDbm2 No.30554   [GJ]  [Boo]  
理沙の親友の家に泊まることが出来れば家の探索やメモリースティックを見つけてコピーとか出来るかもしれない。無事にお泊まりが終わったら、俺の家に立ち寄って憑依薬を回収と俺の身体の安否が確認出来る。お泊まりが出来なくても理沙の親友から幾つかの情報を得るだけでも充分だ。幸運なのは彼氏の武田君は自宅で勉強するとか言っていたら、偶然ばったり会うと言うトラブルなどは無いはず。予定通りに待ち合わせの場所へ辿り着き、待っていると一人の美しい女性が此方に近付いてきた。真っ白な白い肌に凛とした瞳、ミステリアスな雰囲気を漂う女性は此方の姿に気が付くと満面な笑みを浮かべる。この時、俺は不覚にも一目惚れをしまいそうになる。目の前にいる理沙の親友を恋人にしたいと頭の中に過ってしまう位だ。
無題 Name きよひこ 2020/08/18(火)17:29 id:zS9ouDBo No.30559   [GJ]  [Boo]  
「おはよう、理沙。今日は随分と早いわね。急に連絡が来たから驚いたわ」
「ごめんね、明日予定が空いたからさ。お父さんとお母さんは家に帰ってこないとか言われて暇を持て余してしまって」
思わず素の口調で対応してしまったが、理沙の口調へと勝手に変換されて理由について無意識で喋ってしまう。今の俺の精神は色々と暴走してしまっている、表情こそは完全に理沙として振る舞っているが既に身体は反応してしまっている。元の身体ならあそこが目立つが女の子の身体で良かったと安心してしまう。少しずつ濡れていく感覚がするが、少し我慢するしかない。
「ふふっ、それならいつも通りに私の家に泊まる?どうするかはお任せするけど」
「うーん、考えておくよ。今は遊びたい気分だからさ」
お泊りの話が出たが、今すぐ決めるわけにはいかない。一先ず話に合わせることを優先しよう。
無題 Name きよひこ 2020/08/19(水)01:12 id:zlHFnFx6 No.30571   [GJ]  [Boo]  
「あら、珍しくつれないわね。いつもなら遊びに来るじゃない」
「あっ、ごめんごめん!お父さんとお母さんがいないから、妹一人にするのもちょっと可哀そうかなって」

何とかそれらしい理由を作ってごまかしたが、まだまだ理解が足りなかったようだ。理沙の記憶に
よれば、元社長、いや、お父さんが戻ってくる日はあれやこれや理由をつけて誰かの家に泊ることが多い
らしい。特に快く泊めてくれる子が、この親友の子であるようだ。

「ふーん、まあ、泊まりたくなったらいつでも言ってね。私は大歓迎だから。」
「いつもごめんね・・・?」
「大丈夫よ?両親も理沙だったらいつでも来てくれていいって言ってるし、ね?」

そう言って親友はウィンクする。正直なところ、泊まるのは覚悟がいりそうだ。理沙の記憶では
当たり前の出来事のはずなのだが、「俺」が邪魔をする。彼女の挙動のいちいちが可愛らしく、その
ミステリアスな魅力を最大限に引き出している。理沙の身体にいくらか馴染み、記憶を引き出すことが
出来るようになったとはいえまだまだ付け焼刃、暴走しそうな「俺」を理沙の記憶で何とか抑え込んで
いる始末だ。これで一夜を共にするとなると、果たして理性を抑え込めるだろうか。幸い、結構急に
頼んでも泊めてもらえそうではあるので、1日過ごして考えることにしよう。
無題 Name きよひこ 2020/08/19(水)12:33 id:mW8eXVPg No.30580   [GJ]  [Boo]  
理沙の記憶を引き出した情報によると、ミステリアスな魅力を漂う美少女の名前は燐火ちゃん。彼女の美しい容貌で男性からは付き合おうとする人が多くて学校では注目を浴びている。理沙も同じように彼氏の武田君の熱心なアプローチに負けて付き合う事になってしまっているが、燐火ちゃんに彼氏に対する愚痴を溢したりする仲だ。しかも元社長と燐火ちゃんの父親は昔から付き合っていると言う事もあり、幼い頃から家に泊まったりすることが多々あったりしている。理沙の視線では一番信頼出来る親友として認識しているようだ。それにもう一つだけ信じることが出来ない情報があるのだが、改めて燐火ちゃんに訪ねることにする。

「そう言えば、燐火。近くに住んでいる太郎さんだったかな。どうして彼の事を尊敬しているの?」
無題 Name きよひこ 2020/08/19(水)12:42 id:mW8eXVPg No.30581   [GJ]  [Boo]  
「私は太郎さんのお陰で此処に居るのよ。彼は覚えていないでしょうけど、中学生の頃に苛めを受けているところを助けて貰った。あの時の彼はかっこ良かった、一目惚れをするくらいにね。結婚出来るのなら彼を支えたい位・・・って、何を言わせるのよ、馬鹿!」
「うわっ、ちょっ、ごめん、ごめん!胸とか触らないでよぉ!」

燐火ちゃんが理沙の豊満な胸を触れるせいで気持ちの良い電流が流れてしまうが必死に堪えた。気を抜くと理性が暴走してしまいそうにもなるが、まさか燐火ちゃんが俺に対して好感度が高いとは信じられないな。確かに俺は苛めを受けている女子のグループを目撃したけど、大人の常識とか証拠の写真とか撮って脅した事がある。あの頃の俺は入社したばかりだから、調子によって正義の味方になろうとした記憶があるけど。これは嬉しい誤算だ、中身が俺だと打ち明けると事情を把握してくれる可能性があるかもしれないけど。俺は憑依薬を使って理沙の身体を勝手に操っている立場だ、それを踏まえた上で復讐しようと手段を選ばないと決意している。燐火ちゃんの事を少しずつ知れば、打ち明けても良いかもしれない。頭の中に入れておこう。
無題 Name きよひこ 2020/08/20(木)06:40 id:q5x.GV5k No.30600   [GJ]  [Boo]  
信頼している人物に対して絶望へと叩き込むことが出来るし、その反応を楽しむのもありだろう。状況次第でもあるが燐火ちゃんは利用価値はある。憑依薬を使って身体を奪うのも一つ、社長に復讐を成し遂げた後。此方の家はどんな状況になるのか想像出来るのだが。

どんな方法で復讐するのかが問題だ、会社の不正な証拠を叩きつけるとかが考えられるけど。それも踏まえた上で整理をするとした方が好ましいな。
無題 Name きよひこ 2020/08/21(金)02:11 id:Uds8b9GM No.30623   [GJ]  [Boo]  
そのためにも、まずはやっぱり情報が必要だ。せっかく取り付けた燐火ちゃん
との遊びのひと時、大事にする必要がある。そして何より、俺が理沙として、
ひいては憑依した身体の持ち主と遜色ないように振舞えるよう練習する必要も
あるのだ。

「もう、どうしたの理沙。ちょっと顔が怖いよ?」
「えっ、ああごめんごめん!ちょっぴり思い出してさ・・・」

どうやら表情に出ていたようだ。理沙の脳から自然な笑みを引き出し、回答も
構築する。燐火ちゃんが怪訝そうな顔をしているが、どうにかごまかした。
燐火ちゃんがお買い物をしたいということで、取りあえずショッピングモールに
来ている。理沙自身も化粧品やら参考書やら欲しいものがあったようなので、
その辺についても一緒に買ってしまうことにする。
しかし、さっきまで完全に失念していたが、まさかこんなかわいい子が俺に思いを
抱いているとは思っていなかった。そのくらいに、燐火ちゃんは可愛らしかった。
こんな子と付き合っていれば人生も変わっていたかもしれない。そんな俺の可能性を
摘み取った社長への復讐心は、否が応でも高まっていった。
無題 Name きよひこ 2020/08/22(土)06:59 id:LDNjxfRU No.30641   [GJ]  [Boo]  
ショッピングモールにある理沙のお気に入りのブランドで服を選んでいると、とても楽しい気分になっていることに気付いた。
男の時はユニクロジーパンにTシャツを買うのがルーティンだった。しかし。女で、スタイルがいいと何でも似合うため、コーディネートを考えること自体が楽しく感じられた。
理沙の記憶をたどりながら、理沙が選ぶ様な服を選んでいたつもりだったが、いつのまにか俺の趣味がはいった露出度が高い服を選んでいた。
やばいと思って、服を戻そうとしたら燐火が、
「前から思っていたけど、理沙はスタイルがいいんだから、そんな服も似合うと思うよ」
と、話しかけてきた。
「そ、そうかなぁ」
「とりあえず試着してみてよ。」
燐火はそう言いながら、背中を押して俺を試着室に押し込んだ。
無題 Name きよひこ 2020/08/24(月)22:28 id:AQb3ZNoM No.30694   [GJ]  [Boo]  
燐火ちゃんに押し込まれてしまった以上、試着するしかあるまい。
今の服を着るときもそうだったのだが、女性物の服装を着る知識は生憎と持ち
合わせていない。しかし、理沙の身体が覚えているのだろう。手慣れた手つきで
スカートを脱ぎ、上着を脱いでいく。

「やっぱり理沙ちゃん、スタイルいいよなぁ・・・」

下着だけの姿になった理沙の肉体を見て、改めて感心する。よくもまああのクソ
社長の精子からこれだけの身体を持った女の子が生まれたものだ。整った顔立ち、
豊満な胸元、引き締まったウェスト、魅力的な太もも、健康的な身体つき、それで
いて心もかなり真っすぐ育った辺り、教育方針が果たしてどうなっていたのか、疑問
は尽きない。これなら理沙の性格を使って敢えて素直になってみるのもいいのかも
しれない。そうやってボロを出させる、まるでスパイのような行動が出来ることに、
自然と興奮してしまっていた。

「っとと、危ない。お着替えお着替えっと」
無題 Name きよひこ 2020/08/25(火)00:19 id:jyVMkwEM No.30698   [GJ]  [Boo]  
燐火ちゃんが選んでくれた服は、ウサギをかたどったテニスウェアであろうか。頭に付ける
白のリボンに、おそろいの白いスカート、普段使いと兼用できる、紫を基調としたスポーツブラで
あった。これでは、ブラジャーも外すしかないか・・・。着用してきた青いブラジャーを外した途端、
胸がばるんと震える。ホント、この子これをよく当たり前に受け止めてるなと、改めて感心してしまう。
本来の俺であったらそろそろ股間が元気になってしまうが、そこは何とか抑え込む。

理沙は良識をわきまえているらしく、脳からは理沙の必死の抵抗が送られてくる。こんな形で自分の
身体をさらけ出したくないのだろう。この抵抗はもはや本能だろうか。それを無視してこの服を着せる
ことに、身体を支配している征服感がむくむくと顔を出す。顔に出ていたようで、端正な顔立ちを下卑た
笑いで埋めてしまっていた。

「すげぇ・・・。こんなの記憶にもないや」

そこにいた理沙は、まさに健康的な女神であった。
無題 Name きよひこ 2020/08/25(火)17:17 id:GY0GYbPg No.30705   [GJ]  [Boo]  
思わず素の表情が出た為、すぐに理沙の人格を呼び寄せる。この表情を目撃されたら不審と思われてしまう事は間違いないだろう。憑依をしているのに理沙の心は必死の抵抗していると言うことは”本体の理沙”が俺と言う異物を此処から出そうとしているみたいだ。主導権を握っているとは言え、油断できないがある推理に辿り着く。

「(・・・ちょっと待って、この時点で本体である理沙が抵抗していると言うことは時間が立てばこの身体と別れる事になるってこと?)」

少しずつ心の中で焦ってしまう。油断すると本体が主導権を取り戻される危険がある、理沙の知恵を借りようとしたが女体の身体を味わいたいと思考が過ってしまうが。これは罠だとすぐに把握できた。
無題 Name きよひこ 2020/08/25(火)17:39 id:GY0GYbPg No.30706   [GJ]  [Boo]  
「(今まで理沙の思考で彼女になりきろうと結論に至ったのは昨日の夜だ。女体の快楽を味わう為に行動しそうになったけど、本体は”誘導”したんだ。俺が女体の身体を溺れされるように・・・仕向けた!)」

俺は女体の身体を触れたのは、初めての体験だ。快楽へ走ろうとはしたが、欲求を抑えて彼女の人格をなりきろうと切り替えたのが幸いだった。女体の快楽を味わえば意識を失ってしまい、異物である俺を追い出す危険性があるからだ。一歩間違えれば俺は憑依を解除させられたかもしれないし、もはや一刻の猶予は無い。

再度、目を閉じて意識を集中すると自分の身体に2つの魂の存在が確認できた。大きい魂は俺で、小さな魂は恐らく本体だ。

「(・・・もう、元の身体の戻るつもりは無い。全ては復讐の為。理沙の親友、燐火ちゃんを俺の色へと染めてやる。あんな可愛い美少女と付き合うためにも、この身体を寄越せ!!!)」

次の瞬間、俺の魂が小さい魂を取り込む。必死に抵抗するがやがてみるみると溶けて行くと同時にカチリと歯車が合う音が聞こえた。
無題 Name きよひこ 2020/08/25(火)17:53 id:GY0GYbPg No.30707   [GJ]  [Boo]  
「ねぇ、理沙。もう着替え終えたかしら?」
「ふふっ、ごめんね。自分の姿が可愛すぎて見惚れてしまったんだ。」
「あら、それは良かった。さっきよりスッキリした表情だし、いつもの貴女で安心したわ」
突然、燐火ちゃんが突撃してしまい慌ててしまったが無意識に”理沙の人格が表に出て来た”。口が勝手に喋って今までに無いこの感覚に興奮してしまうと同時に、身体全体が幾つか反応してしまうのは仕方がないと目を瞑るとして。焦りが無くなっているのだ、自分が言おうとする言葉を理沙の口調へと変換していく。先程までは下卑た笑いで埋めてしまっていたのに、魅力的な笑みへと変更されている。気が付くと先程着た服を購入して、燐火ちゃんとショッピングモール内で歩いているのだが。次から次へと燐火ちゃんの心を掴むように、口説いたりしていて本当に面白い。徐々に好感度が上がっていく感覚を味わう。
無題 Name きよひこ 2020/08/25(火)18:32 id:BmxI3ky6 No.30708   [GJ]  [Boo]  
一先ずこれから、どうするべきか思考することにした。

燐火ちゃんを先程と同じ様に理沙の魂を取り込んで一つにすることが出来れば、一気に復讐するチャンスが手に入れる事が出来る。更に理沙が知らない情報を手に入れる事が可能だからだ、元社長は燐火ちゃんの家との付き合いがあり、家族には知らせたくない機密のデータを預かっている可能性が極めて高いのだが。

その為に、憑依薬が必要であると上に折角手に入れた理沙の身体を離れる事になる。キスをして目の前に居る燐火ちゃんの身体に憑依して支配することも考えたが、それが本当に出来るのかが疑問だ。しかも、そんなことをすればどう考えても絶縁されると理沙の思考から結論が出ている。情報があるとしたら俺の事が好きと言う事だけ。

「そうだ、理沙。・・・私の家に泊まるかどうか決めた?」
「うーん、どうしようかな。今も迷っているんだけど、やっぱり泊まろうかな。一緒に眠りたいしね!」
「・・・ッ!馬鹿、声が大きいわよ。全く、理沙ったら」
無題 Name きよひこ 2020/08/25(火)23:33 id:jyVMkwEM No.30714   [GJ]  [Boo]  
照れている燐火も可愛いものだ。普段はミステリアスで寄せ付け難い雰囲気を持つ
彼女だが、寝静まったときのあどけない彼女の寝顔がまた可愛らしいと、理沙の記憶が
告げていた。いまや「理沙」となった俺にも鮮明に、恐らく本来の理沙以上にはっきりと
その光景が浮かんでくる。閉じられた瞳に長いまつげ、セットされていない髪の毛、力の
抜けた表情、白く、きれいに整った歯が覗く軽く開かれた口元、想像するだけで先ほどの
「太郎」であれば理沙の肉体を興奮させてしまっていただろうが、不思議とそのような
ことはなかった。理沙にとっては楽しみとはいえ見慣れた光景なのだろうと、結論付ける
には容易かった。何より、実の父親より心を許せる親友との一晩は、理沙にとっては翼を
休められる貴重な場所であるようだ。口に出してから心が上気しつつも落ち着いていた。

そして、そこには一つの打算もあった。

(眠っているうちに燐火の身体に乗り換えて、情報を抜き取ったりすることも可能か・・・)

比較的寝つきのいい彼女であれば、眠っているうちに口づけをしてもバレることはないであろう。
そして何より、彼女の住まいであれば自分の荷物を漁るも同義である。会社に関する情報も、
入手できる可能性も十分にあった。
無題 Name きよひこ 2020/08/26(水)00:04 id:kb001aDE No.30717   [GJ]  [Boo]  
ただ問題は、抜け出た後の「理沙」の器だ。今の俺は、理沙の魂を捕食したと
いっても過言ではないのだ。だからこそ彼女の肉体はすべてを俺に明け渡し、
思考や記憶、経験、「本間理沙」としての戸籍情報、人となり、人生、友人関係
など、文字通り全てを掌握できている。しかし、抜け出てしまったあとはどうか。
彼女の魂を肉体に戻せるのか、はたまた、魂の入ってない人形、それこそ肉塊と
なってしまうのか、まだまだ未知数であった。

(正直なところ、「理沙」には死んでもらうわけにはいかないんだよね・・・)

あのクソ社長の娘とは思えないくらいに、真っすぐ、誠実でいい子に育っていた
理沙には悪いのだが、この器は復讐にはもはや必須だ。今後の生涯を考えても、
頭もよく、運動神経や容姿にも恵まれた理沙という身体は手放したくなかった。

(うーん、やっぱり今日は情報を仕入れる以外、あまり無理しないで普通に
 「理沙」として身体を馴染ませながら楽しむことにしよう。よく考えたら
 家にいい「実験材料」もあるしね)
無題 Name きよひこ 2020/08/26(水)00:08 id:kb001aDE No.30718   [GJ]  [Boo]  
https://www.tsadult.net/h.tachiha/src/1597939854531.jpg

理沙の脳裏に、ある少女の顔が浮かぶ。理沙にとってはとても大切に、時に厳しくも
いつも親身に接してきた大切な妹、凪沙。高校1年生の彼女は理沙から見ても少し臆病で
怖がりだが、その分すごく心優しく、理沙よりさらに穏やかに育っていた。凪沙自身も
理沙を慕っているらしく、それがたまらなくうれしかった。そんな理沙は俺により支配
された結果、自分の半身のように大切に扱ってきた存在を、あろうことか実験材料として
選定するに至っていた。乗っ取った相手にも罠を仕掛ける、強かかつ優秀な理沙の頭脳が
最悪の方向に、俺にとっては最高の方向に働いてしまったことに、思わずクスリと笑ってしまう。

「もー、今日の理沙変だよー?なんかいいことでもあったの?」
「ふふっ、まあね。今日はとーっても、いい気持ちだよ」
「なんか普段の三割増しで可愛いんだけど、どしたの・・・?」

軽口を叩きながらもその毒牙を向けられようとしている親友に、バレないように振舞えたの
だろう。理沙の脳から出す「自然な笑み」の仮面の下で、俺はほくそ笑んでいた。
無題 Name きよひこ 2020/08/26(水)01:35 id:oJMst.g. No.30726   [GJ]  [Boo]  
燐火ちゃんの家に泊まることになった事が決まり、大切な妹である凪沙に連絡する。一緒にお泊まりが出来ればキスをすることで身体を乗っ取れるかどうか確かめることが出来たのだが。

「(・・・まさか、そっちも親友の家でお泊まりの予定になっているとはな。都合の良い方針に転がり落ちる事はないだろうな。幸い、一緒の部屋で眠ることになるのなら”仕込む”しか無いか)」

理沙の思考から自分がやりたいことをシミュレートしてみると問題なく違和感は感じない物だと判断した、早速実行することにしよう。

「ねぇ、燐火。薬局によっても良い?最近は夜とか暑くて眠れなくて」

「ふぅん、丁度良かったわ。私も最近寝付きが悪くてね、睡眠薬を購入しましょうか。眠る前に飲んだらぐっすり休むことが出来るもの」
無題 Name きよひこ 2020/08/26(水)01:54 id:oJMst.g. No.30727   [GJ]  [Boo]  
上手く誘導した俺は心の中でガッツポーズ、これで仕込みは済んだ。睡眠薬を無事に入手した俺は隣に居る燐火ちゃんの視線を向ける。改めて観察するとミステリアスな雰囲気を漂わせているその姿は今すぐにでも襲いたいくらいだ、思わず太郎としての表情を浮かべてしまうが、理沙の人格が本体である俺を隠すようにカモフラージュしてくれるから安心感がある。違和感は既に払拭されているが、やはり女体の快楽を味わいたくなるのも事実。

「・・・ねぇ、燐火。今日はちょっと重要なお話があるから、相談に乗って欲しいんだ。」

「相談?別に構わないわよ。どんなことでも受け入れるわ」

満面な笑みを浮かべる彼女だが、乗っ取る前に幾つかの情報を手に入れるためにも改めて相談する約束を取る事にした。聞きたい内容はメモしているが、もしかすると彼女は俺の為に動いてくれるかもしれない可能性がある。

元社長の家族・・・理沙の父親は燐火の身体を狙っているかもしれないと言う事実、ストーカーをしている事も僅かながらあるかもしれないが。それが真実かは理沙の記憶では判断できない。彼女に相談しようとしていた内容だから、そのまま伝える予定だ。罪を暴いた上で自分の身を安全であるためにも彼女の力が必要なのだから。
無題 Name きよひこ 2020/08/26(水)12:48 id:aZ9YcFvs No.30732   [GJ]  [Boo]  
無事に買い物を終えた俺達は早速燐火ちゃんの自宅へ向かうことになるのだが、どこからどう見ても“豪邸”としか表現できない、見晴らしのいい高級住宅街。しかも、広い。とにかく広いのだ。敷地に入るときにくぐった門がでかい。敷地を囲む外壁は長い。総合的に見て、理沙の自宅よりも同等かそれ以上の敷地面積。それが個人の邸宅なのだが、理沙の家も豪邸である為。初見なら間違いなく迷子になってしまうだろう。

「(うわぁ・・・此処に燐火ちゃんが住んでいるとか、何処かの世界に迷い込んだか?)」

面積があまりにも広いため、探索しようとしてもこれでは時間が足りない。手っ取り早く情報を得るためにも不自然が無いようにしなくてはならないのだから。それに綺麗なメイドさんが居たりするから、股間が喪失して後悔してしまったが、無くて良かったかもしれない。既に濡れてしまっているのは内緒だが。
無題 Name きよひこ 2020/08/26(水)18:18 id:oJMst.g. No.30736   [GJ]  [Boo]  
荷物などはメイドに任せて、エントランスに入ると大理石でできた床、白い壁、壁には燭台がいくつも並んでいて、部屋を照らしていて、真上にはシャンデリアがあり、いかにも大豪邸といった感じのつくりだ。
「あっ、理沙が普段一人で泊っている部屋に荷物は運んだほうが良いかしら?」
「それでお願い、一緒に泊まるときは燐火の部屋に行くからね」
「えぇ」
燐火ちゃんとのやりとりを終えるとメイドが普段理沙が過ごしている部屋とか案内してくれた。部屋の内部についてに関してだが豪邸の客室といった感じで高級そうな絨毯が敷かれている
 あるとすれば、高級感が溢れる大きいベッド、机、椅子、電話(内線しか通じない)、ソファー、クローゼット。イメージ的にはディズニーのホテルに泊まっていると想像したほうが良いかもしれない。漸く一人になった事に大きくため息を吐いてしまう。理沙の魂を捕食したことで俺の思考が仮に暴走しても絶対にばれないと言う事が把握できたが、身体だけは素直に反応してしまう事が問題があった。女の子の身体だからこそ性的興奮しても問題ないと言う緩みがあるかも知れない。
無題 Name きよひこ 2020/08/26(水)18:28 id:oJMst.g. No.30737   [GJ]  [Boo]  
「やっと一人になれたわ、女の子の買い物って本当に長い。ボロとかは出ることが無いとはいえ。やっぱり私の身体は正直に反応しちゃうか」
下を見下ろすと二つの先端は激しく主張している、服の上から見れば誰でも明らかなのだが、他の人にばれないように様々な仕草で誤魔化してしていたのだ。股関節を触れると今も透明な液が溢れている。正直になっても大丈夫と確信した上で自分の欲求を表に出てしまったが、全て理沙が普段から過ごしている表情や仕草へと強制的に反映されるから問題ない。勿論、解除することが出来るのだが、そんなことをすればまた理沙になりきる為に"意識を集中しなければならない"。
「今は気が抜いても私の仕草に強制的に変更されるからボロが出ないけど・・・やっぱり、解除するのは駄目ね」
漸く一人に慣れた事もあり、理沙の全てを掌握しているかどうか。再び彼女の記憶を引き寄せ、何か問題が無いか一つ一つチェックする。気を失ってもこの身体に留まるようにしたり、まるでメンテナンスをしている気分だ。
無題 Name きよひこ 2020/08/26(水)18:40 id:oJMst.g. No.30738   [GJ]  [Boo]  
身体の異常が無いか、理沙の人格と見比べて微調整をする。幾つかチェックをしている内に身体が反応しないようにしようと幾つも試したが不可能と判断した。それが無くなれば男である俺の人格が無くなってしまう事になるからだ。
太郎の人格と理沙の人格が一つになった影響ともいえるが、可愛い女の子を見る事で性的興奮すると言う事実に関しては、憑依する前は男で生きていた証明にも繋がるため。改めて新しい人格を受け入れることにした。これからはこの器がメインとなるのだから。
「・・・さて、私の人格がアップデートしたことだし。次はどうしようかしらね」
無事に燐火の自宅に侵入できたとは言え、今後どうするべきか思考することにしよう。
無題 Name きよひこ 2020/08/26(水)23:56 id:kb001aDE No.30739   [GJ]  [Boo]  
まず、この家は広すぎる。少なくとも比較的頻繁にとはいえ、家に遊びに来る
友人のために宿泊できる部屋が用意できる地点で、その広さが実感できると
言うものだ。その気になればこの部屋で寝泊まりして過ごすことも可能だろうが、
それではただ泊まりに来ただけだ。今回についてはそれは得策ではない。
考え事をする、あるいは「理沙」であることに疲れた時にこの部屋を使えば
いいだろう。

となるとやはり、本腰を入れて調べるなら燐火の身体を手に入れるほかないで
あろう。性能のいい理沙の脳の隅から隅までを調べつくしたが、この家の構成は
さすがにすべて把握できてはいなかった。しかし、長年住んでいるものであれば
話は違う。使用人の肉体に乗り換えるのも考えられるが、それでは「社長への
復讐」からは遠ざかってしまう。快楽に興じるのもいつかはやってみたいものだが、
今回については愚策であろう。

そして燐火の肉体に入り込む手段としては、やはり彼女と遊ぶほかないであろう。
元々そのつもりで来ているのだ。燐火と遊びながらそれとなく情報を吐かせたり、
PCのパスワードを入手したり、目的を打ち明けるのも状況を見て行おう。
場合によっては乗っ取らずとも良質な情報と協力者を得られるかもしれない。
何ならサブボディは家で調達すればいいのだから。
無題 Name きよひこ 2020/08/27(木)00:00 ID:1h/pRTzE No.30740   [GJ]  [Boo]  
遊んでいる間に、睡眠薬を本人が飲めばそこで勝負ありだ。睡眠の具合を
確かめつつ、情報を探る、あるいは燐火の身体に乗り換える、それはその場の
状況を見て判断しても遅くはないはずだ。

しかし、この豪邸である。今日のところは「俺」の自宅に行くのは断念せざるを
得ないであろう。明日起きてから、というのが恐らく最適解と考えられる。
何せ時間はあるのだ。ゆっくり考えればいい。

そして私は、ここまでの思考を難なくこなしてしまったことに今更気が付く。
やはり、理沙という少女はかなり優秀なようだ。少なくとも太郎であれば
3日は費やして半分、といったところであろう。つくづくいい身体を手に入れた。
その事に、思わず身体が興奮してしまう。こうやって自分だけの時は、自分が
男であったこの象徴を思い出させればいいだろう。そうすれば、自我は崩壊
しない、そういう自信がある。
無題 Name きよひこ 2020/08/27(木)12:19 id:f7VjeyZA No.30746   [GJ]  [Boo]  
基本的に男と言うのは、綺麗な女の子を見て性的興奮しないと言うのはあまりにも可笑しい。実際に燐火ちゃんを見ただけで恋人にしたいし、今すぐ襲って胸を触ったり快楽を求める位の魅力が備わっている程だ。理沙の思考は親友を大切にしたいと言う気持ちが強いのだが既に俺と言う欲望が備わってほんの僅かだが理沙として相応しくない部分も入っている。男であったこの象徴が無くなれば自分と言う存在が無くなるのと等しい。彼氏である武田とはいずれにせよ縁を切るべきかもしれないが、元の自分を忘れないようにしよう。さて、思考するのはこれ位として荷物を整理するかな。着替えなどは既に用意されているから、ぱぱっと着替え直そう。
無題 Name きよひこ 2020/08/27(木)12:31 id:f7VjeyZA No.30747   [GJ]  [Boo]  
「・・・そうだ、危うく忘れるところだった。念のため、念のためもう一度チェックしておかないと」
すぐに着替え終えるとすぐに理沙の人格を呼び寄せる。今の俺は燐火ちゃんを見るだけで理性を抑え込める事なんて不可能だ。少しは我慢できるかも知れないが仮に俺の欲が暴走して理沙の人格が消えて”素の口調”になることだけは何がなんでも避けなければならない。一緒にお風呂とか入れば息がはぁはぁとしてみっともない姿になるのだから、理沙の人格を無意識に発動するように入念にチェック。それを終えるとにやりと笑みを浮かべてしまう、下品な笑みのはずが気品がある笑みへ。誰か襲おうと行動しようとしても行動はしない。理沙の人格が俺をサポートしてくれているのが充分把握できる。身体だけは正直に反応しているが、これは男の子として当然の反応であるためくすりと自然に微笑んだ。
「・・・しっかりと私になりきっているみたいね。”貴方の正体は絶対に漏らさないように誓うわ”。全ては復讐の為に」
メインボディとなった理沙の口から自然と俺の駒になる為の忠誠心を見せる。さて、そろそろ燐火ちゃんの部屋に突入するとしよう。深呼吸をした後、彼女の部屋へ向かう。今は平常心として落ち着いているが、俺の心が暴走しないように心掛けるとしよう。ばれないと理解しているが自制心を持つ修行とするまでだ。
無題 Name きよひこ 2020/08/27(木)17:20 ID:66rfuLrA No.30753   [GJ]  [Boo]  
「燐火、私だけど入っても良い?」
「えぇ、大丈夫よ」
内側からロックが解除され、高級そうな木造のドアを開ける。入室すると、高級感漂う絨毯や皮のソファ、高価の絵画などによって彩られている。まるで貴族が住んでいそうなお部屋で此方が泊まっているお部屋よりも遥かに高い。燐火の部屋に入る為に鍵とか使わないと行けないので、気軽に入室出来るのは親友である理沙と燐火の両親だけだ。セキュリティは万全なのにも関わらず。此処まで侵入出来ると思うと自然と笑みを浮かべてしまう。
「今日は本当に楽しかったわ、理沙の笑顔が見られて凄く嬉しい。貴女を見ているだけで何だが心がぽかぽかして・・・歯がゆいわね、言葉が思い付かない。」
「此処まで素直過ぎる燐火の姿にちょっと驚いちゃった。男の子が目撃したら絶対に襲われるよ、無防備のままで良いの?」
「ふふっ、それなら私を襲ってみる?獣のように」
「そんなことをするわけ無いじゃん、さっきから色々と私に誘惑しているような感じがしているけど、何かあった?」
無題 Name きよひこ 2020/08/27(木)17:28 ID:66rfuLrA No.30754   [GJ]  [Boo]  
ミステリアスな魅了に耐えきれず、襲いたい気持ちになってしまう。自然と理沙の人格が俺の欲を漏らさないようにしてくれて助かっているが、普段の彼女とはあまりにも違う雰囲気を漂わせている気がする。何があったのか質問をしてみるとくすりと口元を緩ませて。
「・・・そうね、理沙と出会ってから。何故か解らないけど、恋人と一緒に過ごしている雰囲気って言うのかしら。居心地が良いみたいな感じで、おかしいわね。目の前に居るのは理沙なのに、どういうわけか”太郎さんと話しているみたいで”・・あっ、ご、ごめんなさい!今の言葉は忘れて頂戴」
「ふふっ、それなら今日の夜は一緒のベッドで眠るなんて出来るかな?なんて、ね」
無題 Name きよひこ 2020/08/27(木)17:35 ID:66rfuLrA No.30755   [GJ]  [Boo]  
燐火ちゃんの表情は頬が真っ赤になって、無防備に晒されるその身体を今すぐにでも貪りたいと思考してしまう。理沙の人格がそれを防いでは居るものの、此処まで可愛らしい彼女の姿は見たことが無い。俺が理沙の身体に憑依したことの影響かもしれないけど、此処まで信頼を得ているとは思わなかった。彼女の部屋を見渡すとノートパソコンとメモリースティックが刺さっており、どうやらあれが俺の目的かもしれない。
無題 Name きよひこ 2020/08/28(金)00:51 id:fMsSMCeM No.30764   [GJ]  [Boo]  
「ああ、ごめんなさいね。いま片づけるわ」
「もしかしてお仕事?大変ね。期待の後継ぎって言うのも」

燐火ちゃんから情報を引き出そうと、彼女を心配している言葉を作り出す。理沙の身体は俺の言葉から、
「気の毒そうで心配していそうな表情」をチョイスして演出し、声色を補正してくれる。

「ええ・・・、まあね。正直なところ何で私がやらないといけないのか、って思う時はあるけどね・・・」

いそいそと片付けながら、燐火ちゃんは語る。どうやら「当たり」だったようだ。
あのメモリースティックには会社に関する何かしらの情報が入っているようだ。一人娘の彼女は両親から
多大な期待をかけられ、後継ぎとしての英才教育を施されている。仕事の一部を彼女に振るのもその一環
らしい。内部統制的に非常に問題ではないかと思うのだが、社長、いや、お父さんとしてはある種の
「トカゲのしっぽ」のような扱いらしい。将来的には会社に入社させ、出世させるのを引き換えに元社長と
燐火の父は契約を結んだ、というのが大体の流れのようだ。
彼女に限らずこの会社にはそういう流れがいくつも存在し、それでリスクの分散を図っているようだ。
父親のずる賢さに反吐が出るが、理沙の身体がその表情を包み隠してくれた。
無題 Name きよひこ 2020/08/28(金)01:06 id:fMsSMCeM No.30765   [GJ]  [Boo]  
俺は燐火の頭を抱える形で彼女を抱き寄せた。確か、仕事を任された最初の頃に燐火が
病みかけていて、ひどい顔をしていたことに気が付いた理沙が今と同じ形で彼女を
抱きしめた、というのが親密な関係に至った始まりらしい。理沙が取引相手の社長の娘
ということもあり、「気にしないでいい相手」に飢えていた燐火ちゃんとしては、
心から安心して一緒に過ごせる存在という、貴重な友人であるようだ。

抱きしめられた燐火ちゃんは一瞬力がこもったが、まるで母親に抱かれる子供のように
身をゆだねてきた。俺は理沙ちゃんがいつもしているように、背中を優しくさすりながら
燐火ちゃんをリラックスさせていく。ミステリアスな彼女から発される柔軟剤の穏やかな
匂いが、俺を興奮させそうになる。

「ほらほら、あんまり無理しちゃだめだよ?リラックスリラックス」
「いつもごめんね・・・。理沙だから言うけど、最近ちょっと許せないことがあってさ」
「どうしたの?」

聞き捨てならない言葉を発する燐火ちゃんを見て、抱きしめるのを止めて彼女の横に座る。
そこに映った彼女の表情は、決意に満ちたものであった。

「理沙のお父さんの事、悪く言いたくはないんだけど・・・」
「大丈夫よ。その辺は私もわきまえてるから、遠慮なくいって?」
「ありがとう・・・」

決意したように燐火ちゃんは一呼吸置き、私に告げた。

「最近、太郎さんをリストラしなかった?」
無題 Name きよひこ 2020/08/28(金)12:24 ID:/dwJN/BA No.30774   [GJ]  [Boo]  
その言葉に思わず動揺してしまう、何故彼女が知っているのか思考停止になってしまった俺だが理沙の人格がそれを覆い隠すように疑問を浮かべる表情へと変更する。リストラとはどう言うことなのか?父親の事を知らない彼女だからこそ解らない雰囲気を漂わせて、燐火に問いかける。
「・・・リストラ?それって、どういうこと?」
「やっぱり、貴女は知らなかったみたいね。私が貴女の会社について調べてみたけど、会社の営業不振、コロナウィルスの影響のせいでもあるけど。全ての責任は太郎さんだと発表があったのよ」
そう言うと、燐火はスマホを取り出してネットニュース等を見せた。そこには幾つかの不正が発覚、全ての責任はリストラした人材であると言う事や。そこには野口太郎の事も書いてあった。理沙ならそのリストラにされた人物に関してはどうでも良い、自分の都合の良い事だけ考える事もあり。絶縁する覚悟で燐火は真実を口にした。本来の理沙なら私のお父さんがそんなことするはずがないと文句を言う所なのだが。
無題 Name きよひこ 2020/08/28(金)12:35 ID:/dwJN/BA No.30775   [GJ]  [Boo]  
「・・・理沙、私は太郎さんの事が好き。両親は私が男と付き合わせないように幾つか警戒されているけど、同性である貴女にしか真実を告げることが出来ない。お願い、貴女の会社の不正を暴くためにも協力して欲しいの。私が知っている情報は全て提供する、一人じゃ駄目。何だったら、”私の身体を捧げても構わない”。」
そう言うと、燐火は席を立ち上がり引き出しの中から信じられない物を目の前に出した。それは”憑依薬”と書いてあるラベル、この瞬間。俺は目の前に居る彼女は俺の為に此処まで人生を捧げるこの行動に驚きも隠せなかった。
「理沙の所に向かう前、私は太郎さんの家に侵入した、そこに置いてあったのは憑依薬が2つ。一つは空だったけど、目の前に居る太郎さんは既に心臓が動いていない、冷たくて・・・絶望した」
「り、燐火・・・何を言っているの?」
「だから、ね。私は考えたの、この憑依薬を使って。貴女の身体を全て奪って。太郎さんをリストラした貴女の会社に復讐すると・・・交渉よ、理沙。私の復讐に協力してくれるかしら?拒否するのなら、この憑依薬で貴女の人生を奪うわ」
無題 Name きよひこ 2020/08/28(金)12:44 ID:/dwJN/BA No.30776   (-3 pts.) [GJ]  [Boo]  
その表情はまるで恋人が死亡した事で、絶望し復讐する。まさに、自分と同じ立場である人物と遭遇した。全て俺の為に復讐すると言うか、親友を犠牲にしてでもやるとかもはや人格を疑うけど。

これは確信した、目の前に居る燐火は・・・


「・・・此処まで、俺の為に復讐をするなんて。本当に狂っていない?」
「えっ?急にどうしたの。突然俺とか言って・・・理沙と話をしていたのに、いえ。もしかすると、貴女は理沙じゃなくて」 
「流石に頭の回転が早いね、一瞬だけ”素”の部分を見せたけど。中身がばれると不味いからさ、理沙は既に補食しちゃったかど」
くすりと理沙の人格を呼び寄せて、自分の正体を再び隠す。困惑する燐火の様子に漸く納得したのか、正面から抱き付いてきた。その様子はまるでずっと待っていた、そんな感じの笑みだ。
「良かった、貴方が無事で。理沙なんかどうでも良い、貴方が居るだけで幸せよ・・・!」
無題 Name きよひこ 2020/08/28(金)16:24 ID:/dwJN/BA No.30782   [GJ]  [Boo]  
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お互いに状況が判断した上で情報交換に徹することにした。
憑依薬の効果に関して、俺が知っている情報を開示する、憑依したい相手をイメージしながら飲むとその相手に憑依することができるとかこんな感じだ。燐火の証言によれば元の肉体は既に死んでいると確認済みのようで、既に警察は調査を開始しているとの事。その前に使用済みの憑依薬の瓶と封を開けていない憑依薬、後はメモリースティックを持ってきたとか。死因については既に調べる予定とか言っていたけど。憑依薬を使ったら自分の肉体は動かなくなるとか、もはや自分自身を犠牲にしてでも為し遂げる意志が無ければ使用することが出来ないと言っても良いかもしれない。
無題 Name きよひこ 2020/08/28(金)16:37 ID:/dwJN/BA No.30783   [GJ]  [Boo]  
「使用済みの憑依薬を水で薄めて試しに飲んでみたのだけど、最初に貴方と会ったときは”青い炎”が2つ位あって・・・おかしいと考えたの。今の表に出ているのは太郎さんかどうか確かめる術は無いし、更衣室で着替え終えた貴方の姿を見たら”青い炎が一つ”になっていて。本物の理沙が主導権を取り戻したと推理したけど、まさか補食するとは思わなかったわ」
「実際に、中身がばれたら色々と厄介な事になると判断していたからね。”完璧になりきれた事が証明されて”良かったと思う。」
「貴方の判断は間違っていないわ、もし快楽に走れば取り返しのつかない事になっていたと思う。今は大丈夫だと思うけど、キスをして私の身体とか乗っ取る?」
「それは凄く有り難いけど、貴女の魂を補食する可能性があるからそれだけは避けたい・・・もし、私が何らかのトラブルが発生した時。その逃げ道として使いたいかな」
燐火の情報提供により、乗っ取る場合は相手が意識が無いときやどんなものでも受け入れる意志が無ければならないと告げられた。キスをしなければならないのが悔やまれるが、燐火の身体にほんの僅かだが俺の魂を少しだけ入れておいた、もし仮にメインボディである理沙の身体を失った場合は燐火の身体へと緊急避難出来るようにしたのは一番大きい。
無題 Name きよひこ 2020/08/29(土)03:39 id:u93VOFPI No.30789   [GJ]  [Boo]  
「あと燐火ちゃん。君はその憑依薬を飲むつもりでいるのかい?」
「ええ、場合によってはだけど今のこの身も惜しくないの。復讐に相応しい対象が
 あるなら、それも考えているわ」
「それは、出来るならやめたほうがいい」
「どうして・・・、ですか?」

燐火ちゃんの表情が変わる。その鋭い視線はまるで人を射抜けそうなほど鋭かった。

「復讐を志す俺から言わせてもらうと、君が薬を飲んでしまうと、「燐火」という人間の肉体は
 死を迎える。もし俺が君の身体に乗り換えたとしたら、今度は「理沙」と言う人間が死ぬ。
 今の状況で「燐火」も「理沙」も、いなくなってしまうことそのものが望ましくない。
 君も俺も、この立場には色々と利用価値がある」
「・・・っ!」
「気持ちは本当にありがたいんだが、残酷だけどこれが事実・・・、だと思う」

燐火の表情が変わる。悔しくも飲み込まざるを得ない、無念と諦念が入り混じったその表情は
不思議な美しさがあった。前の俺だったら説得は難しかったと思う。しかし、性能の高い理沙の
脳で考えられるようになったことでこうして燐火を、自分なりに根拠を持って説得することが
出来るようになった。
だが、実際のところ本音は別のところにある。
無題 Name きよひこ 2020/08/29(土)03:48 id:u93VOFPI No.30790   [GJ]  [Boo]  
俺は「太郎」として、出来れば燐火にはそのままでいてほしいのだ。正直なところ
自分のために泣いてくれる、無念さを理解し、復讐のために身を焦がしてくれる、
リストラの憂き目にあった同僚ならいざ知らず、そんな人がいると思っていなかった。

復讐のためなら手段を選ぶつもりはない。場合によっては燐火の肉体を使い、魂を
捕食する決断をせざるを得ないかもしれない。それでも極力それを避けたかった。
復讐を為した後、せめて彼女には真っ当に幸せになってもらいたい。太郎として
胸に秘めておくが、そのくらいしか恩を返す方法は思いつかなかった。

「ただ、私たちだけだと恐らく足りないと思うわ。そこはどうする?」
「一応・・・、当てはある」

自分の身体が既に朽ちている以上、協力者はリストラされた誰かを巻き込んだほうが
都合がいい。恐らく最初の俺と同程度の絶望は味わっている。俺自身なかなか踏ん
切りは付かなかったが、それでも同じ決断を下しそうなやつに心当たりはあった。
無題 Name きよひこ 2020/08/29(土)03:59 id:u93VOFPI No.30791   [GJ]  [Boo]  
「ウチの会社でお父さんに近い誰か、あるいは燐火みたいに協力者に近い何者か、
 それをピックアップして、そいつの身体も利用したほうがいいと思う。身内と
 会社側、両側から徹底的に潰していこう」
「そのリストは私が洗い出しておくわ。太郎さんから見て、補足できる情報が
 あれば教えてもらえると助かるけど・・・」
「もちろん協力する。何なりと言ってくれ」
「ところで、会社が壊滅したら恐らく理沙の家もただじゃ済まないと思う。
 最悪路頭に迷うことになると思うけど、太郎さんはその身体、気に入っている
 かしら?」

・・・、盲点だったかもしれない。復讐に傾倒するあまり、その後の事はあんまり
考えていなかった。そう、確かに元社長が破滅すると理沙もそのまま同時に破滅を
迎える可能性もあるのだ。

「正直、元の俺と比べて顔も奇麗だし身体も軽い、頭もいいから出来ればそのまま
 もらいたいとは思ってる」
「ふふっ、なら、ちゃんと「理沙」はウチの家で引き取るから、そこは心配しないで?
 あーあ、やっぱり私、死ねなくなっちゃった」

軽く、笑うように嘆く燐火を見て、打ち明けてよかったと心底思った。これほどの
協力者を得られたことは、俺にとって僥倖以外の何物でもなかった。
無題 Name きよひこ 2020/08/29(土)11:52 ID:0D29J/SI No.30798   [GJ]  [Boo]  
「それよりも、一つだけ気になることがある。憑依薬の説明は路地裏の占い師から聞いた情報だけど、”俺の事について全て把握している”みたいだった。もしかすると理沙として憑依した後、燐火と手を組んでいることは把握しているかもしれない」
「・・・私が憑依薬を使うことも想定済みと言うことかしら?もしかすると乗っ取られる可能性も」
「いや、それ無い。さっき水で薄めた憑依薬を飲んだね?そのお陰で中身が異物かどうか判断する力に目覚めた。乗っ取られないように俺の魂が入念に監視しているし、憑依されることは無い。いや、憑依させたくないのが本音だな」
実際に燐火を守りたい、こんな俺のために復讐に走る行為に走ってほしくなかったと言うのもある。全てが終われば幸せになって欲しい、今の俺は理沙だが女の子同士で付き合うのは2~3年程。彼氏の武田や大切な妹、凪沙の事も考えないといけない。
「それなら、この憑依薬はどうするつもり?私は貴女と離れたくないけど」
「・・・頭の中で念話とか出来れば良いんだけどな」
『あぁ、それは問題ないわ。さっきから貴女の視線や肉体、意思をこっちに移すことが出来るわ。最も主導権を取ることは出来ないけど』
「・・・となると、燐火の身体を意思だけを移せば視線と肉体とか共有出来るのか」
憑依薬から生み出した奇跡に近いが覚えておいて損は無いだろう。
無題 Name きよひこ 2020/08/29(土)12:33 ID:0D29J/SI No.30799   [GJ]  [Boo]  
「明日はどの様に行動した方が良いかしら。日曜日だけど、月曜日になれば学校が始まるわよ?」
「コロナウィルスの影響でお休み期間が続いているけど、違うのか?」
「オンライン講義よ、流石に出ないと不自然になるわ。本当は貴女をこの家に保護し続けたいけど・・・守ってばかりは駄目ね」
「もう一人だけ協力する人が居れば良いけど、一応、候補は居ると言えばいるんだ」
頭の中で連想するのは、俺と同じようにリストラになった一人の女性。燐火が提示したリストを見て思い出した。名前は芽依(めい)さんだ。会社で働いていたときにお世話になった人だけど、元社長がセクハラを受けたとか小耳に挟んだことがあるけど。あれから自らの意思で退社した所を目撃している、彼女なら力を貸してもらえるかもしれない。その事を燐火に伝えると口元が緩めて柔らかい笑みを浮かべていた。
無題 Name きよひこ 2020/08/29(土)12:35 ID:0D29J/SI No.30800   [GJ]  [Boo]  
「成る程、彼女なら確かに協力して貰えそうね。元社長がセクハラを受けたことが事実なら裁判に掛け合う事も出来る、それに憑依薬を使ってその肉体を死亡扱いにする勇気があるのなら。遺書とか用意すれば効果的よ」
「遺書・・・あぁ、憑依薬を飲む前に残しておけば良かったかもしれないな」
憑依薬を使ったあとはその肉体は死亡すると言う情報が無ければ快楽によって意識を失ったあと。元に戻る肉体が存在しないから、きっと永遠にさ迷っていたかと思うと身体が震えてしまう。
「大丈夫、今の貴方は”理沙”よ。そろそろ夕食の時間だから、中身が貴方にばれないように意識を集中して。お風呂も入るんだから、恋人と一緒に入れるのは凄く幸せよ」
無題 Name きよひこ 2020/08/29(土)14:38 ID:1sUYvHb6 No.30801   [GJ]  [Boo]  
お風呂と言う単語に思わず反応してしまう、この表情をばらすわけにはいかない為。理沙の人格を呼び寄せてくすりと微笑んで。
「お風呂かぁ、燐火と一緒に入るのは珍しいけど。恋人って誰の事?」
「・・・呆れた、下品な表情を隠すために理沙の人格を呼び寄せた感じかしら?まぁ、そのほうが一番都合が良いわね」
俺が考えていることを燐火は看破する光景に思わず焦ってしまう、確かに女の子同士でのお風呂もそうだが。念願だった燐火の全てを目視することが出来る以上、性的興奮するなと言われても我慢なんかできる訳が無い。
「心の中では今すぐにでも襲いたいと推理するけど。別に貴女なら大丈夫よ?ただ、貴女の身体が正直に反応しているしね。さぁ、そろそろ行きましょう。不自然な行動とかしないで頂戴ね」
「う、うん。了解」
燐火に言われたことでコクリと頷き返す、取り合えず美味しいご飯を食べてからお風呂に入る。ベッドで一緒に眠ることになっているんだけど。俺の理性は保てるのだろうか?
無題 Name きよひこ 2020/08/31(月)01:49 id:bd9CDiNA No.30854   [GJ]  [Boo]  
今後のことを話し合っているうちに、メイドの方が俺たちを呼びに来た。
どうやら夕食の時間となったようだ。しかし、それをさらりと受け止める燐火もだが、
この身体もそれを当然のごとく受け止めているようすは、やはりお嬢様であることを
実感させる。果たして俺の器である理沙が父親の破滅とともに、この生活を失ったと
して生きていけるのかがとても気がかりになってきた。凪沙や母とともに暮らすことを
踏まえると、場合によってはいくらか資金は確保する必要があるかもしれない。
その時の凪沙が果たしてどうなっているか、そもそも「凪沙」でいられるのかは
知らないが。


通された部屋はまた10人程度が同時に食事をとれそうな、豪勢な部屋であった。
王侯貴族とまではいわないが、それこそ昔やっていた銀行員の父と実務者の息子が
血のつながりで争うようなドラマ、その一室に近いような、落ち着いた雰囲気の中に
豪華さを感じさせる、そんな部屋だった。

「今日は理沙が来ると思ったから、理沙がいつも好きな料理を用意してもらったわ。
 どうぞ召し上がって?」

彼女の語り掛けは理沙として向けられたものか、それとも俺に向けられたものか、
どちらともとれる言い回しに切り替えるとはさすがであった。
無題 Name きよひこ 2020/08/31(月)01:54 id:bd9CDiNA No.30855   [GJ]  [Boo]  
どうやらコース料理のように出されるようだ、前菜のサラダ、そして魚料理、
メインディッシュはラム肉の香草焼と、絶妙なタイミングで展開されていく。
正直なところ太郎だったころは縁のない料理であったが、不思議と、普段より
美味しく感じられた。恐らく理沙の身体の好物ということもあり、自然と美味
しく感じさせられているのだろう。これでは俺の苦手なものも案外あっさりと
食べられるかもしれない。

「あ、そうだ。アレを持ってきてちょうだい」

燐火がメイドに料理の手配を指示し、持ってこさせたのは場違いともいえる
焼肉料理であった。盛り付けはそれらしく為されているが、どう見ても酒場で
食べるような料理を出されて、空間に場違い感が漂う。

「理沙、これ前好きって言ってたよね?せっかくだから食べてみて?」

イタズラっぽい顔つきで燐火が言うものだから、ついつい食指が伸びる。
どうやら口の中も唾液で満たされているようだ。彼女の好物とは異なる、俺の
好物と言えるものだがそれを彼女の肉体に反映させてしまっているようだ。
無題 Name きよひこ 2020/08/31(月)02:14 id:bd9CDiNA No.30857   [GJ]  [Boo]  
口の中の乾いた唾をのみ込み、焼肉に手を付ける。

「これだ・・・。この味だ・・・」

久しく食べていなかった気がするその味は、まさに不満が貯まったときにビールと
ともに食す焼肉のその味であった。あまりの旨さにがっつこうとしてしまうが、
身体が動かない。あくまで上品に、ナイフとフォークを使って切り分ける自分の様に
気が付いたことがあった。

(そう言えば、当たり前のようにテーブルマナーをこなしていたな)

あくまで今は理沙の魂を捕食し、彼女の皮を被っている状態。自然と彼女の身体に
身に付いたマナー、スタイル、それらを生かして行動を行うのであろう。そして、

「普段より・・・、美味しくない・・・?」

「俺」の愛してやまない焼肉の味が、妙に不満げに思える。確かに味は整っている。
むしろ、俺にとっては最高の味わいであったはずなのに、肉体が受け付けていない。
心でおいしいと思うものより、頭でおいしいと思うものが優先される、これは発見で
あった。恐らく同時に、「理沙の好きな物」や「特技」が優先されると、分かって
しまった。
無題 Name きよひこ 2020/09/03(木)16:57 id:M5YiSNgw No.30913   [GJ]  [Boo]  
食事を終えた後、早速燐火に報告し理沙の身体にまだ影響があると告げると何故か彼女は笑みを浮かべていた。
「理沙の身体を完全に支配しているから大丈夫、その証拠に貴女の胸の先端は尖っているし、原因は私やメイドとか見て興奮したんじゃないかしら?」
指摘を受けると顔が真っ赤になり自然と理沙の反応を表面上浮かべてしまうが、こくりと頷いてしまう。あんな綺麗な人を見るだけでも色々と反応してしまうのは仕方がないかもしれない。
「一応、聞くけど。貴女は男の子と性行為とかしたいと思う?」
「そ、そんなの嫌だよ!?そんなことをしたら…私…」
「心が壊れるのは間違い無いでしょうね、快楽に溺れないように逃げ道を作ったけど。女の子同士でのスキンシップとか慣れておきましょうか」
無題 Name きよひこ 2020/09/04(金)23:27 id:cP8Oo7so No.30937   [GJ]  [Boo]  
一旦燐火の部屋へ戻り、風呂へと向かう。メイドさんが気を利かせてくれたのだろう。
そこには燐火と理沙の着替えとバスローブが用意されていた。燐火曰く「理沙が来ると
いつもこんな感じなの、だから大丈夫。貴方はちゃんと「理沙」でいられているから」
と笑っていた。

燐火に促されるままに向かった浴場は、まさに温泉旅館とでもいうべき巨大な浴場で
あった。優に5人は入れるであろう風呂にシャワー、大理石の黒くシックな色合いが
不思議と心を落ち着かせてくれた。

「一応、ウチの風呂は温泉じゃないからね?」
「いや、でもいつ見てもすごいよね。私の記憶にも家のお風呂がこんなすごいなんてないよ」
「まあ、お父様がお風呂大好きだからね。ここは金持ちの特権というか、ごり押しというかって
 感じよ。それより、どう?やっぱり興奮するかしら?」

言われて気が付いた。そう、今の俺は、理沙は裸なのだ。昨晩は今日に備えて早く寝たことも
あり、こうして彼女の、今の俺の身体を眺めるのは初めてであった。

「どうせなら、こっちに大きな鏡があるからそこで見てみるといいわ。太郎さん。貴方にとって
 新しい「私」の姿を・・・」
無題 Name きよひこ 2020/09/05(土)00:09 id:fwOr9MGk No.30941   [GJ]  [Boo]  
促されるままに鏡の前に立ち、俺の心臓は鼓動を大幅に早くする。

「・・・、美しい・・・」

この感想は、きっと「俺」の物だろう。長年のチアリーディングにより引き締められ、
鍛え上げられた全身の筋肉、引退して勉強漬けの日々の影響もあってか、それに上乗せ
されたうっすらとした脂肪が妖艶さを誘い、下着の拘束を外れてもなお、自立する釣り鐘
のような乳房、整った顔立ち、ポニーテールを解かれ腰まで伸びきった、手入れの行き
届いたサラサラな髪の毛、これが今の「俺」、本間理沙の姿と思うと、鏡の向こうの私は
頬を上気させ、身体に素直な反応を促してしまう。

「うーん、まだまだ、理沙になるにはちょっと修業が必要ね・・・。まずは毎日、裸に
 なって自分の姿を見たほうがいいかもしれないわ」
「な、なんで・・・?」
「決まってるじゃない。貴方は今は「理沙」。「太郎」さんじゃないのよ?落ち着いて
 考えてみて。鏡の前の自分を見て、欲情しちゃうような女の子って、それこそおとぎ話の
 魔女くらいしかいないでしょ?まずは自分を、いかに可愛くてきれいな女の子でも
 それが自分だと受け入れる。まずはそこからが大事じゃないかしら」
無題 Name きよひこ 2020/09/05(土)00:29 id:fwOr9MGk No.30942   [GJ]  [Boo]  
「それに、それで自分が呑まれるんだったら、貴方のお父様に対する憎しみより、
 理沙本来の家族の情愛や良心が勝ってしまうわ。理沙自体はお父様を嫌っては
 いたけど、復讐をしたいと思うほどには憎んでいなかったはずよ。基本的に
 誠実で、思いやりのあるいい子だったんだから」
「そうか・・・。そうよね。このくらいは飲み込んでみせないと、復讐なんて
 遠い話よね」

燐火ちゃんの言葉に、俺の覚悟の足りなさがまだまだ浮き彫りになってしまった。
そうだ。俺にとっては正直魅力的すぎる肉体もいい所なのだが、理沙にとっては
それは自分自身、世の中の誰よりも付き合いの長く、見飽きるほどに見飽きた
身体なのだ。これが「当たり前」に出来なければ彼女の精神の限界を超えて、
肉体本来の習性を越えた行動もとれない、当然といえば当然のことだが、これは
凄く難しい課題であった。

「まあ、まだ1日目よ。そこまで焦ることはないと思うわ。それに・・・、私と
 しては今日は正直その方が嬉しいの」
「どういうこと?」
「決まってるじゃない・・・。私が、燐火として理沙と楽しみたいだけよ」

そう言った燐火の顔は、普段のミステリアスさを何倍も強化した、妖艶な表情だった。
無題 Name きよひこ 2020/09/05(土)00:42 id:fwOr9MGk No.30943   [GJ]  [Boo]  
「ねえ理沙・・・。私の前に、真っすぐに立ってみて?」

さっきから燐火ちゃんに主導権を握られっぱなしだ。やはり彼女も英才教育を
仕込まれているのだろう。会話のペースの取り方や主導権の握り方が俺より
断然うまい。仕事を託されるということはこういう部分もあるのだろうと、
自分にないものを今更ながらに見つけてしまう。

「やっぱり、理沙の身体って本当に奇麗よね・・・。最高の身体が、
 私の想い人に捧げられた、その想い人のお手伝いが出来ると思うだけで、
 私は光栄よ」

そう言った燐火ちゃんは隅々まで身体を見渡した後、俺に抱き着いてきた。
燐火ちゃんの身体は理沙と違い、女性らしく丸みを帯び、柔らかな身体つきだ。
その感覚が、燐火ちゃんの甘い匂いが、すべてが理沙の身体を興奮させてしまう。
まずい・・・。何とか抑えないと・・・!

「うふふ・・・。何とか抑えようと頑張ってるわね。さすが太郎さん。やっぱり
 一生懸命な貴方が私は大好き。だけど、今はそんな必要はないわ。ねえ、私の
 鼓動を聞いて・・・?」

そう言って燐火ちゃんは俺の頭を抑え込み、自分の胸元に押し当ててくる。
豊満な乳房に埋め込まれる、男としてこれ以上ない快感と、「理沙」として抑え
こまないといけないという使命感、俺の頭は混乱を極めることとなっていた。
無題 Name きよひこ 2020/09/05(土)00:48 id:fwOr9MGk No.30945   [GJ]  [Boo]  
「正直なところ、私もドキドキしてるの・・・。理沙は真面目な子だったから、
 ここまで身体を許してくれなかったわ。たぶん頭の片隅に、私への嫌悪感が
 あるんじゃないかしら?」

それどころではなかった。今の頭の中は「俺」が圧倒してしまっており、理沙由来の
嫌悪感は微塵も出てこない。俺の男としての欲求、燐火ちゃんへの素直な好意、それが
理沙の記憶にある燐火ちゃんへの好意をブーストしてしまい、結果として彼女に身体を
許すよう仕向けてしまっているのだろう。感情の制御の難しさ、理沙を理沙以上に理解し、
促し、そして操る、その難しさをここで垣間見た気がする。

「この行為に、理沙としての嫌悪感を抱けるようになれば、貴方は理沙以上に「理沙」と
 して、その身体のポテンシャルを十全に使いこなせると思うわ。女の子としての
 「欲求」は私が鍛えてあげる。後は私のベッドの上で・・・、ね?」

そうして燐火ちゃんは俺の表情を見つめてくる。その上気し、目を潤ませた表情に
「嫌悪感」を抱ける日は来るのだろうか、あるいは、それを抱かずに、理沙としての
全ての感情と「太郎」としての俺の感情を貫けるのか熟慮しなければならない。
燐火ちゃんは、それを俺に教えようとしてくれていたのかもしれないと、年若い、
「師匠」から学ぶことになった。
無題 Name きよひこ 2020/09/06(日)12:33 ID:0mEOPQPM No.30973   [GJ]  [Boo]  
「今の思考は色々と女の子の事について知りたい表情になっているわね?太郎さんの欲が溢れていて、理沙に申し訳無いと言う罪悪感が全く感じられないけど・・・いえ、いっそのこと。溺れさせるのもアリかしらね」
それはどういう意味なのか、問いかけようとするが。女体の身体について全て知ることが出来る嬉しさの方が勝ってしまい、燐火に全て委ねる方針に思考。思いっきり師匠を強く抱きしめてしまう。
「素直に行動する貴女は素敵よ。知っていると思うけど、理沙はレズじゃない、この様に私と身体を重ねる行為に関しては否定するわ。だからこそ、”受け入れてしまえば良い”。私を受け入れて、太郎さんの魂を安定させるの。女の子は好きと言う思考こそ、貴方である自己の証明に繋がるのだから。」
無題 Name きよひこ 2020/09/06(日)12:43 ID:0mEOPQPM No.30974   [GJ]  [Boo]  
そっと優しく唇を重ねると燐火の心から溢れだす、俺としての感情が包み込まれる感覚を味わう。目の前の彼女が自分自身の身体を提供しても良いように、最悪な事態にならない為の保険と言うことだろうか?キスを終えると目の前に”理沙”が居る。
「これ・・・どういう・・・」
どういう意味なのか、焦ってしまう俺は口を開くと全く同じように喋ってしまう。暫くすると視界が暗転して目の前に燐火が妖艶な表情を浮かべていた。
「成功よ、どんなに離れていても私の身体に逃げることは出来るにしたわ。念話とかすれば情報共有が出来る、保険をかけたけど。男には決して寄せ付けないように工夫を凝らしてみたけど、ね。嫌な視線を感じたら、私がサポートするから」
初日から此処までしてくれることに感謝をするしかない、運はとても良いかもしれないが。まずは理沙の身体を改めて馴染ませることが必要だ。目の前に居る、燐火を受け入れる。恋人になりたいと思った彼女の想いを応えなければならないのだから。


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僕が魔女のお姉さん(verdsmith)

 

鳥のさえずりが聞こえてくる。
目を覚ますと僕の視界には汚い天井が見えた。
そこには雨漏りでできたシミがある。
何となくぼんやりとそれを眺めていた。
眠気がまだ完全に取れないまま寝心地の悪いボロボロの布団から身体を出した。
太陽は既に高くのぼっている時間だ。
「やっと起きたのかい?」
母親に呆れられながら用意してもらった朝食を食べた。。
朝食といっても薄いわりに堅いパンとミルクだけだ。
この家はとても貧しい家というわけではなかったがこの村にいる家庭としては普通の光景である。
パサパサのパンを口に入れミルクで無理矢理喉へと押し流して辛うじて食べ終えることができた。

寝ぐせを直す為に鏡を見ると大きくため息をついてしまった。
「はあ、そうか。僕の髪はこんなに短いんだっけ。」
母親が使っている櫛を元の場所へと戻した。
そして再び鏡で自分の顔を見るとまたしてもため息をもらした。
「これが僕なのか・・・」
別に自分の容姿が悪いというわけではない。
少なくとも年相応の平凡な男だと思っている。
短い髪にまだ未熟な顔立ちだが決してブサイクではない。
体格も体力も全然悪いわけではないが普通という言葉がお似合いだった。
最近やっと読み書きを習い始めたばかりだが勉強ができる方でもない。
だから今の僕は本当に田舎の普通の男の子と言えるだろう。
問題は別の所にあった。

少し時間が経って僕は急いで外にあるトイレへと駆け込んだ。
本当はさっきから尿意があったのだが我慢していた。
その我慢も遂に限界に達し僕はやむにやまず汚いトイレへと入った。
早くしないと漏れて大変な事になるので僕は慌てながらズボンをおろした。
すると自分の股間についているモノを見てまた大きく息を吐いてしまった。
「ああ、またこれをしないといけないのか・・・」
生理現象だから仕方ないといえばそれまでだが僕は自分の股間についているものを手に持った。
自分が男の子なんだからこうしてトイレをしないといけないというのは理解している。
しかし、頭では分かっているのだがまだ慣れないでいた。

「また遊びに行くのかい。たまにはネールさんと教会の手伝いにでも行ったらどうだい?」
「時間ができたら行くよ。」
外に出て行く僕に母親が五月蠅く見送ってきたが僕はそれに曖昧な返事をするだけだった。
でも今は教会になんか行ってる場合じゃない。
外に出ると僕は辺りを見回した。
どこをどう切り取っても辺境の田舎の村という言葉しか出てこない。
どの建物も低い貧しそうな家ばかりで目立った建物もせいぜい教会ぐらいだろう。
その教会でさえ簡素であり外見も中身も装飾らしい物はほとんどなかった。


「よお、これから皆と遊びに行くんだけどお前も来ないか?」
道を歩いている僕に声を掛けてきたのは近所に住んでいる友人だった。
とはいえこの村に住んでいればほとんどの村人は知り合いのようなものだ。
「ごめん、今日は僕ちょっと用事があるから・・・」
そう言って折角の友人の誘いを断った。
「お前最近付き合い悪いよな。一体どうしたんだよ。」
友人は凄く残念そうな表情で断った僕にそう言ってくる。
「ほ、本当にごめん。ちょっと用があってさ・・・」
心の中が痛むのを感じて申し訳ない気持ちになりながらその場を立ち去った。
友人の言う通りここ最近一緒に遊んだ記憶はない。
でも正直今は友達と遊んでいる暇はない、今の僕は別にやらなければならない事がある。

汚い道を進んでいくとそこに一台の馬車が留められてられていた。
繋げられている馬がこちらを警戒してくるが気にせず馬車の入り口へと向かった。
村では滅多に見かけない豪華な馬車だ。
それに馬も大きくかなり力強く見えた。
僕は息を整えると馬車の扉をノックしゆっくりと中に入っていった。
そこは違う場所に入り込んでしまったような広大な空間だった。
外の見た目からは想像できないぐらいに広い。
廊下や部屋がいくつもありまるで豪華な屋敷に入ってしまったようだ。
僕はとある部屋に進んでいった。
その部屋には様々な物が置かれていた。
可愛い花やお洒落な家具がありこの村では見る事はない不思議な物がいっぱいある。

「いらっしゃい、また来てくれたんだ♪ふふっ、どうぞくつろでね。」
部屋に置かれている物を見ていると奥から嬉しそうな女性の声が聞こえてきた。
透明感のあるとても美しい声で上品さと共に色気も感じられる。

髪は黒い綺麗な長髪で女性が足を踏み出す度にフワッとなびいた。
スタイルは抜群という以外の言葉が見つからない。
履いているハイヒールをカツカツと鳴らしながら歩くとその特に目を引く大きな胸が上下に揺れた。
しかもこれ見よがしに谷間の開いた服を着ているので余計に視線が向かってしまう。
僕はなるべく見ないようにしようとしたがついそこに目が行ってしまい緊張してしまった。
そして女性に言うべき言葉を忘れて見惚れてしまった。

「ねえ、人が話しているのにどこを見てるの?」
「うわ!?」
ボーっとしていた僕の目の前に女性が話しかけてきたので僕は思わず驚いてしまった。
それでも女性はわざと胸の谷間を見せつけながらニコッと笑い掛けてくる。
「う、うう・・・」
その瞳は吸い込まれそうな程綺麗で思わず顔を背けてしまった。
「ちょっと私がに用があって来たんでしょ。早く言ってよ。」
近寄ってくると女性が掛けている香水の匂いまで漂ってきた。
なるべく平常心を装い再び女性の方に向き直る。
しかし、女性のどこを見ても魅力的で見ているこっちが恥ずかしくなっていった。
「もう何か言いたい事があるなら早く言いなさい。ふう、もういいわ。そうだ、良い紅茶があるから用意するわね。」
そう言ってカチャカチャと食器を用意し始めた。

「こ、紅茶なんていらないです!」
そこで僕はやっと口を開いた。
そうだ、僕はここにくつろぎにきたわけではない。
本来の目的を思い出した時は僕の身体が動いていた。
「こ、この!」
「きゃあ!」
僕は小さな身体で大人の女性に突進するとそのまま押し倒してしまった。
そして僕は自分の顔をその豊満な胸の間に埋めると思いっきり匂いを嗅いだ。
女性の香水と甘い体臭を思いっきり吸い込んでいく。
「ふーふー!」
僕は鼻息を荒くし野獣のように女性を襲っていた。
匂いを嗅ぎながら乱暴に胸を触っていく。
しかし、押し倒された女性は驚くどころかむしろ喜んでいた。
「うふふっ、すっかりエッチな男の子になったわね。元マーラ様♪」
そう言って女性はニヤニヤと笑いながら僕の頭を撫でてきた。

僕の目の前にいるのはマーラという女性だ。
彼女は有名な魔女でもある。
それが僕の本来の身体だった。
そして今の僕のこの身体の本当の持ち主は目の前にいる。
そう、彼女が元々僕だったのだ。
僕達は身体が入れ替わっている。
魔女のマーラだった僕は田舎の男の子、そして田舎の平凡な男の子は魔女の身体になってしまった。
「ふふっ、そうよ。気のすむまで私の身体で楽しみなさい。」
僕は何も答えずただかつての自分の身体を襲い続けあの日を思い出していた。




その日私は手紙を受け取り馬車を走らせていた。
馬車の振動が胸に伝わると何度も私の自慢の胸が揺れた。
「もう本当に酷い道ね。こんな所に本当に村なんてあるのかしら。」
辛うじて道として機能している地面を走り続けてどれくらい経っただろうか。

長い旅を経てようやく目的の小さな村に辿り着いた時には前の村を出発してだいぶ時間が過ぎていた。
「ふう、やっと着いたわ。それにしても思った通り酷い所ね。」
一目見た瞬間そこは辺境の村という言葉がしっくりくると思った。
目立った物のないへんぴな田舎だ。
でもここにしばらく滞在しなければならない。

馬車を適当な場所に置くと馬車の中で着替えを始めた。
胸元の開いたエッチな服、脚を長く綺麗に見せる為のレオタード、そして黒のタイツを履いていく。
男を誘惑する為にこんな格好をしているのかと問われたら答えはイエスだ。
特に新しく赴いた場所ではこの格好の方が便利だった。
「さあ、行きましょうか♪」
鏡で身なりをチェックし終えるとお気に入りの香水を振り掛けた。
これで準備は整った。
最後に踵の高いハイヒールを履くと外に出た。

整備されているのかさえ分からない汚い道をヒールで進んでいく。
正直この靴も服も凄く動き辛いのだが良い事がある。
「ふふっ、見てる見てる♪」
村の広場を歩いていると村人からの視線を感じた。
女性は物珍しそうに男性はエッチな目で私を見てくる。
これももう慣れた事だ。
いつも訪れる新しい場所でこうなる。
どこでも見慣れない美しい女性がやって来たと噂されるのだ。
私自身この姿を見せつけるべく意図して派手な服を着ている。
胸元が開いているせいでちょっと寒いが効果はすぐに分かった。
チラチラと私の胸を見てくる男共の視線が感じたからだ。
しかし、所詮は田舎の連中だ。
私に似つかわしい男などいないだろう。
しかし、見て来るだけなら別に構わないのだが問題はそれ以上してこようとする輩がいることだった。

「よう、姉ちゃん!」
人気の少ない道で私を呼びかけてきたのはいかにも柄の悪い下品な男だった。
見た目も悪く金も持ってなさそうだ。
つまり私にとっては相手にする価値のない人間という事だ。
「悪いけど急いでいるのよ。じゃあね。」
冷たくそう言い放って立ち去ろうとするが男の手が私の腕を掴んだ。
「そんな事言わずに俺とちょっと楽しもうぜ。」
どうやらこのまま行かせてくれそうにない。
「はあ、全く・・・」
このての事は初めてではない。
だからするべきことは分かっていた。
「あんた村に新しくやって来た人だろ。へへっ、俺が案内してやるよ。その代わりに・・・」
男の汚らしい手が私の胸に近づいてくる。
新しい土地でいきなり使いたくはなかったが私はアレを使った。
「いい加減にしなさい!」
次の瞬間私を掴んだ男は地面に倒れていた。
「うわ!?うう、いてて、な、何だ、何が起こったんだ!?」
男は何が起きたのか理解できてないようだ。
私は倒れた男に近寄ると表通りでは見せなかった冷酷な笑みを浮かべて言った。
「貴方が少しでも理解があるのならこれからは私を見るだけで楽しむことね。今度何かしたら貴方の大事なこれを踏みつぶしちゃうわよ。」
男の股間の前でガッとハイヒールの踵を地面に突きさしてやった。
「ひっ!」
恐怖で震える男は怯えて逃げ出そうとしたが私が優しく呼び止めた。
「そうだ、消える前に教えてほしいのだけど村長の家はどこかしら?」
「あ、あっちだ。この道の先の岡の家だよ。も、もう今度から何もしねえから、うあー!」
男は私にそれを教えるとたまらず逃げ出した。

トラブルはあったがとりあえず村長に会いに行く事ができた。
私は丁寧に村長達に挨拶をした。
「噂には聞いてます。高名な魔女マーラ様にやって来て頂き感謝しております。」
「ええ、短い期間ではありますがなるべく多くの方のお役に立てればと思います。」
お上品に村長に接しこれからの事を話し合う。
村長の滞在許可さえあれば仕事の半分は終わったようなものだ。
「ではしばらくお願いします。」
堅苦しい挨拶を終わらせ外へ出ると一気に開放された気分になった。
会話の場では知らないフリをしていたが村長ですら私の胸を凝視していた。
本人はあれでも見てないフリをしていたようだが見事にバレバレだった。
まあ、その方がこちらには好都合だ。
私が提案した内容はほぼ全て村長の許可を得る事ができた。
取りあえず今日やるべきことを終わらせた私は新しい土地での仕事に胸を躍らせた。
もっとも明日からが私の本格的な仕事が始まるのだが今は羽を伸ばしたい気分だった。
私の主な仕事はこういう辺境の土地で魔法や薬の知識を使って人々を助けることだ。
もっとも高額な治療費はもらっているがこんな田舎に来るだけでも大変なのだから当然の報酬だと思っている。


村長と話しを終えた私は村を歩き回っていた。
そして偶然出会った女性と話をしていた。
小さな村だが情報は必要だ。
主要な施設や人間の事ぐらい知っておくべきだろう。
その方が後で何かあった時に役に立つ。
そういうのを知るには地元の人間に聞くのが一番だ。
「おや、珍しいね。新しく来た人だね。しばらくここにいるのかい?」
「ええ、そうなんです。だから色々と村の事を教えて頂きたいのですが。」
話し好きで親切そうな女性を見つた私は早速村の情報を入手する事ができた。
もっとも私は頼んでもないのに女性の方から村の情報を次々に教えてくれたと言った方が正しい。

その時事件が起きた。
「キャア!」
女性と話しをしていた私は思わず悲鳴をあげてしまった。
目の前にいた女性も何事かと驚いている。
振り返ると私の後ろには嬉しそうな男の子が私のお尻に手を伸ばしていた。
「ちょ、ちょっと何をしてるの!?」
「お姉さんが凄いエッチな格好してるからいけないんだよ。」
イタズラをしてきた村の男の子はそう言って再び私のお尻を触ってきた。
タイツの上から私のお尻や太ももをエッチな手つきで触れている。
「こら!女の人に何をしてるの!早く謝りなさい!じゃないと今日帰ったら酷いよ!」
すると女性がもの凄い剣幕で男の子を怒鳴った為ようやく男の子は私から離れていった。
どうやら男の子はこの女性の息子のようだ。
「へへん、知るもんか!あ、お姉さん結構良いお尻をしてたよ。じゃあね。」
私も女性と一緒にキッと睨みつけるが逃げられてしまった
一瞬追い掛けようと思ったが今はやめた。
人に見られているし、それにこのヒールでは子供を追い掛けるのは難しい。
ここはいったん引き下がることにした。
「ごめんなさいね、帰ってきたらきつく叱っておくから。」
女性は何度も私に謝ってくれたが私は腹の虫がおさまる事はなかった。


あれから女性と別れた私はこっそりあの男の子を追っていた。
そしてやっと見つけることができた。
さっきのあの男の子は村の端で誰かと話しているようだ。
それは田舎の小娘といった感じの少女だ。
男の子と同じ歳ぐらいで背も大体同じぐらいに見える。
さっきから一方的に話しかけている男の子の方に下心があるのは見え見えだったが村娘の方はあまり興味がないようだった。
私から言わせれば大して可愛くもない。

「ごめんね、私これから教会の手伝いにいかないといけらないから。じゃあね。」
冷たく娘は男の子に別れを告げるとそそくさと立ち去っていった。
しかし、男の子の方も諦めが悪いようでまだ娘に声を掛けた。
「ちょ、ちょっと待ってよ!こ、今度一緒に遊ぶだけでいいから。」
「もうしつこいわね。考えておくわ。」
娘からそう言われて男の子はちょっと嬉しそうになる。
そして二人は別の方向へ歩きだした。

その様子を私は影から覗いていた。
「ふふっ、あの娘がいいわね。」
私はさっきの仕返しにやって来た。
この高名なマーラ様に恥をかかせた報いを与える為だ。
さっきの恨みは勿論忘れてなどいなかった。
「よくもやってくれたわね。今度はあんたが女の子になる番よ。」
私は狙いをさっき私にイタズラをした男の子と村の田舎娘に定めた。

二人が立ち去らない内に私は魔法を唱えた。
古の魔法の中でもかなり高度な魔法だ。
これを使えば身体を入れ替える事ができる。
詠唱を終えると地面に魔法陣が現れた。
そしてそこから二つの眩しい光が現れると。
ターゲットである男の子と女の子の方へと飛び出していった。
一つ目の光は男の子の身体にぶつかる、そしてもう一方の光は女の子の方に迫った。
しかし、女の子を追っていた光はぶつかる寸前で突然向きを変えてしまった。
「え!?」
少女にぶつかると思った瞬間弾かれてしまったのだ。
当の少女は何事もなく角を曲がり見えなくなった。
しかし、問題は跳ね返された魔法の方だった。
「なっ!?こ、これは!?」
なんと跳ね返った魔法は発動者である私に迫っていたのだ。
その時になって私はやっと気づいた。
「しまった!魔法反射のアイテムか!」

あんな田舎の少女がそんな高価な物を持っているはずがない。
しかし現に魔法は跳ね返っていた。
もう魔法は発動してしまっている。
こうなったら自分でも止めることはできない。
「は、早く離れないと!」
このまま魔法の有効範囲に入ってしまったら・・・
しかし、もう遅かった。
魔法は無情にも光を伴い私と男の子を繋いでいく。
「な、なんだこれ!?」
突然の事に男の子も戸惑ってい始めた。


「く、くそぅ・・・」
何とか抵抗しようとするがもうどうしようもなかった。
安易に魔法を使ってしまった自分を悔いるももう手遅れだ。
光は私と男の子のお互いの身体に覆うと更に輝きを増し始めた。
「あっ、な、なんだこれ。ち、力が抜けていく・・・」
男の子の方はもう意識を失って倒れてしまっていた。
私の方も身体に力がだいぶ入らず立っている事もできなくなった。
地面に膝をつき意識が朦朧としてく。
魂が身体から抜き取られていくのが分かった。
必死で耐えようとするがどうすることもできない。
一度発動した魔法は止められない。
気付くと私は空中に浮かんでいた。
下には私の身体が横たわっている。
魂だけの状態になってしまったらしい。
すると魂の状態になった私は男の子の口へと吸い込まれていった。
「や、やだ!」
逆に男の子の青い魂は私の身体の口へと入ってくのが見えた。
「ああ、私の身体が・・・」
私は男の子の暗い喉の奥へと入ってしまった。
そしてその男の身体の中に私は溶けていった。
そこで私の意識は途切れた。

「うう・・・」

村の家屋が高く見えた。
建物が高くなったからではない。
私の身長が低くなったせいだ。
さっきよりも視線が低くなっている。
私は自分の姿をおそるおそる確認した。
「あっ、あっ、そ、そんな・・・」
小さな手がまず視界に入った。
腕や脚も明らかに短い。
綺麗な大人の女性の身体ではなく未熟な子供の身体になっていた。
当然自慢の胸の谷間も消えて今の私にあるのはスカスカのなんとも貧相な胸板だった。

今度は近くの家のガラスに写った自分を見るとそこにはさっきの男の子の姿が写しだされていた。
「あ、ああ、私がこんな田舎の男の子に!?」
私がペタペタと顔を触るとガラスに反射して写っている男の子も同じように動いている。
色気もセンスのかけらもないみすぼらしい格好だ。
服のあちこちが傷んでいる。
それは紛れもなくさっき私を馬鹿にしていた男の子の身体だった。

「そうだ、早く私の身体に戻らないと!」
近くで倒れていた私の身体に駆け寄る。
まだ気絶しているのか小さな呼吸だけが聞こえた。
どうやら命に別状はないらしいがまだ気絶しているようだ。
面倒な事になる前に早く元に戻らないといけない。
そして幼い少年の身体でさっきと同じ魔法を唱えた。
しかし、何も起こらなかった。

「え、どうして!?」
何度唱えても何も起こる気配はない。
さっきのように魔法は発動しなかった。
今一度自分の姿を見た。
「まさか身体が入れ替わったから・・・」
今の私は魔女ではなく平凡な田舎の男の子の身体だった。
魔法は誰にでも扱えるわけではない。
そしてこの身体で魔法が使えないのだとしたら導き出される結論は一つだった。
「私元の身体に戻れないの!?」
ガラスには絶望した男の子の姿が写し出されているだけだった。

少し時間が経って私は自分の身体を背負って移動していた。
ここで何もしないわけにはいかない。
取り敢えず人気のなさそうな小屋まで運ぶことにした。
「はあ、はあ、私の身体凄く重い・・・」
それにしても自分の身体がこんなに重いとは思わなかった。
当然体重はそんなにないはずだ。
でも少年の身体で担ぐには十分な重さだった。
しかし、このまま放っておくわけにもいかない。
「はあ、はあ、いつもなら魔法で簡単に動かせるのに・・・」
私は憎たらしい男の子の声でそう悪態をついた。

人を避けて家屋の裏などをゆっくり進んだ。
そのせいで結構な遠回りになっている。
「はあ、はあ、もう少しね。」
既に息も切れ汗が流れ落ちている。
小屋が見えて安心した途端最初は気にしていなかった事が気になるようになってしまった。
背負って密着しているので仕方がないとはいえ胸が背中に当たっていたのだ。
豊満な胸の感触を男の子の背中で感じでしまう。
それに凄く良い匂いが漂っていた。
体臭と香水の入り混じった甘い香りで汗だくの今の自分にとっては甘美なものだった。
なんとか意識しないでいようとするがかえって余計に気になってしまう。
段々と身体がムズムズしていったがこれが何を意味しているのかまでは分からなかった。

「や、やっと、着いたわ。はあ、はあ、つ、疲れた・・・」
やっとの事で小屋に到着した。
辺りに人影はない、ここなら一先ず大丈夫そうだ。
私は横になると何気なく横になっている自分の身体を見てみた。
行く先々で周囲の人達が私に憧れた視線を送ってくるのが理解できた。
自画自賛ではないが我ながら実に美しい。
「やっぱり私って綺麗なんだ・・・」
しかし、今この身体の中には男の子が入っていると思うと複雑だった。
本来は私の身体のはずだ。
それが今ではこんな田舎の男の子の姿になってしまっている。
「早く元に戻らないと、でもどうしたらいいのかしら?」
この綺麗な身体に早く戻りたい。
そんな思いで自分の身体を眺め続けていた。
すると私は自然とその顔にどんどん吸い込まれるように近づいて行った。
そしてふっくらしたかつての自分の唇に私は男の子の唇を重ねていた。
まるで時間が止まったかのようだ。
自分の身体から発せられている体臭や香水の香りが漂い私をとろけさせてくる。
このまま襲ってしまいたいという衝動に襲われる。
気が付けば舌を自分の口の中に入れようとしていた。
手を伸ばそうとした時、倒れていた私の身体が突然動き出した。
「う、うーん・・・」
突然キスをされていた私の身体が唸り声を上げ始め、私はすぐに唇を離した。
しかし、寝返りをしただけで相変わらず目が覚める様子はない。
ホッと安心するも冷静さを取り戻した私はさっきまでの自分の行いに混乱していた。
「ちょ、ちょっと何してるのよ私!?」
なんでこんな事をしてしまったのか自分でも分からない
「やだ、しっかりしてよ。」


一緒にいたら気がおかしくなりそうだったので取りあえず乗って来た馬車まで戻ってきた。
役に立つ道具や魔法を解除する手がかりを探す為だ。
私は古今東西の様々な魔道具や魔術書を持っている。
その中に身体を元に戻す情報もあるかもしれない。
こんな身体から一刻も早く自分の身体に戻りたかった。

馬車は無防備に置いているように見えるが実は高度な魔法を掛けてある。
私以外の人間は中に入る事はおろか盗むことさえできないだろう。
扉の前で私は開錠の魔法を唱えた。
「え、なんで開かないのよ!?」
いつもならこれで簡単に中に入れたはずだった。
しかし、その後も何度それを唱えても開く気配がなかった。
それに馬車に繋いでいる馬も私に警戒しているようだ。
「ちょ、ちょっと静かにしてよ!」
いつもなら素直に言う事を聞く大人しい馬が全く私の言う事を聞いてくれない。
鼻息を荒くして「あっちへいけ!」と言われている気がした。
すると段々と周りに人も集まり始めた。
「何だ?」
結局何もできないままトボトボとさっきの小屋に戻るしかなかった。


重い足取りで歩いていると私は意外な自分に呼び止められた。
「やっと見つけたよ!」
突然怒鳴り声が響き私はビクッと身体を震わせた。
一瞬誰に対して言っているのか分からなかった。
この村に知り合いはいないので村人同士で喧嘩でもしているのかと思ったぐらいだ。
しかし、すぐに理解できた。
それは私に向けての言葉だった。
「こら、女の人にあんな事したらダメでしょ!」
怒りを露わにしている女性には見覚えがあった。
さっき私に色々教えてくれた女性だ。
でもなぜか眉間に皺を寄せて凄く苛立っている。
「あ、あのそんなに怒ってどうしたんですか?」
「とぼけるんじゃないよ!ほら遊んでないで早く帰るよ!女の人にあんなエッチなイタズラをしておいてただで済むと思ってんじゃないだろね!」
腕を掴まれ無理矢理連れて帰られてしまいそうになった。
しかも話を聞いてると女性は私がイタズラをした息子だと思い込んでいるようだ。
「え、ち、違うんです。それは私じゃなくて・・・」
「言い訳は聞かないよ!早く帰って家の手伝いをしなさい!それからあの女の人に謝りに行くんだよ!」
しかし、母親は私の話しを聞いてくれる雰囲気ではなかった。
このままだと知らない男の家でお説教されて手伝いをさせられてしまう。
もちろんそんな事をしている暇はないしさせられる道理もなかった。
「あ、あの、ご、ごめんなさい!」
私は腕を振りほどくと急いで走り出していた。
「こら、帰ってきたら許さないよ!」
後ろから母親の怒った声がまだ聞こえ続けた。
でも少なくとも私が怒られる筋合いはない。
「何で私が怒られないといけないのよ!?悪いのはあの子なのに・・・」


やっと小屋の所に戻って来ることができた。
でも正直これからどうしたらいいか分からない。
この身体で魔法が使えないのならもしかしたら私の身体になっている男の子なら元に戻せるかもしれない。
でも私の身体になった男の子に同じ魔法を使えるだろうか。
恥を承知で他の魔女に身体を戻してもらうべきか、など色々と頭を巡らせていると小屋の中から妙な音が聞こえてきた。
耳を澄ますとそれは凄く透き通っている大人の女性の声で同時に色っぽく聞こえる。
私はその声に誘われるように小屋の方へと向かった。
「はあ、はあ、うんんー!」
ゆっくりと近づくとそれが喘ぎ声だと気付くのにそれ程時間は掛からなかった。
私は気付かれないようにそっと中を覗くと言葉を失った。
「ああ!?」
「あははっ、凄いな。目が覚めたら僕お姉さんになってるんだもん。凄い、凄い!それに凄く気持ち良い♪」
私の身体が一心不乱に服の上から胸を揉んでいた。
下品に笑って両手で掴んではその感触を楽しんでいる。
「ふふっ、また興奮してきちゃった。でもこの長い髪の毛は鬱陶しいな。サラサラで良い匂いなのは良いんだけど邪魔なんだよね。」
今度は私の自慢の髪の毛を鬱陶しそうに触り始めた。
私が毎日丁寧にケアをしている髪を邪魔扱いされて少し怒りがこみ上げる。
私の身体になった男の子は興味津々で探索を続けた。
「えへへっ、身体がやわらかい。やっぱり僕の身体とは全然違うんだ。ああ、触ってるだけで気持ち良い。」
そう言って胸から手をはなすと今度は痴女のように身体を撫でまわしている。
それだけで勿論終わるとことなく腕や顔を触るのはもちろん太ももや胸まで手が伸びていった。
「えへへっ、僕におっぱいがある。一度こんな夢見たかったんだ。僕のなら触り放題だもんね♪」

男の子は夢だと思っているのか私の身体だというのにお構いなしだ。
「あはは、凄い凄い。」
あまりの出来事に私はそれを固唾を飲んで見ていた。
早く止めないといけない。
だけどこの光景をもっと見ていたいとも思ってしまった。
不思議な事に私はそれをドキドキしながらこっそり覗き続けてしまった。
そして次には下半身の大事な部分に手を入れ始めてしまったので流石の私も動いた。
純粋に興味本位なのかもしれないが元の身体の持ち主としては見過ごせる光景ではない。

「こらっ、やめなさい!」
身体を奪われた上に自分の恥ずかしい姿を見させられるなんて冗談じゃない。
「あれ?僕がいるよ。やっぱりこれは夢なんだ。」
そう言って私が注意してるのになおも身体を触り続けようとするので私は遂に怒鳴ってしまった。
「いい加減やめなさいって言ってるでしょ!」
こうなったら無理にでも止めないといけない。
しかし、私の身体になった男の子は止めようとする私を睨みつけてきた。
自分の顔のはずなのにビクッと震えてしまう。
「もう、うるさいな!静かにしててよ!」
「あ!?」
そう言われた瞬間身体が突然動けなくなってしまった。
金縛りにあったように身体の自由が効かず、口も思うように動かせない。
「そ、そんな!?こ、この子私の身体で魔法を・・・」
男の子は私の身体で魔法を使えるようだ。
まだ簡単な魔法だったが今の私には影響は大きかった。
今の私は無力な普通の男の子だ。
私が動けず戸惑っている間にも探索を続けていた。

「あれ、急に大人しくなったね。まあいいか。」
私が止める事ができなくなったのをいいことに男の子はやりたい放題だ。
そして私が見ている目の前で自分の身体をオモチャにされていく。
「ああ、これがお姉さんのお尻か♪さっきはあまり触れなかったけど、今は触り放題だね。僕女の人の身体がどうなってるのかずっと気になってたんだ。」
するとレオタードとタイツの中に手を入れて無理矢理股間が見えるように引っ張ってしまった。
「あれ、これどうやって脱いだらいいんだろう?もういいや破いちゃえ。」
中々脱げないタイツを遂には破ってしまうとどんどん前のめりになりながら頭を股間に近づて覗き込んでいった。
傍から見ると変態女のようにしか見えないし必死で覗き込もうとしている姿は滑稽に思えた。
「わあ、僕初めて女の人の股間を見ちゃった。へえ、僕と違って女の人ってやっぱり何もないんだ。友達に教えてもらったんだけど女の人はここを触ると気持ち良いんだよね。」

そう言って指を動かしてまさぐり始めてしまった。
しかも、わざわざ私に見えるように大きく脚を開いて座ってきた。
「ふふっ、僕の身体にもいっぱい見せてあげるね♪」
今私は見たくもない自分の破廉恥な姿を無理矢理見せつけらる格好になってしまった。
しかも動きたくても魔法で動けなくされている。
「女の人のここってこんな風に感じるんだ。ふふっ、僕がお姉さんの身体で感じちゃってるんだ。おチンチンとは全然違う、それに身体が温かくなってきたよ。」
私の身体になった男の子は初めて女の身体でオナニーをしているせいか異様に興奮しているようだった。
鼻息を荒くし息を切らしてまるで野獣のように私の身体で股間の穴に手を入れて動かしている。
「はあ、はあ、すごい僕の身体とは全然違う。夢なのにこんに気持ち良いんだ。ぼ、僕、も、もっと、気持ちよくなりたい、お、お姉さんの身体で、あうう!」
動している手つきは激しさを増す一方だった。
口からは喘ぎ声だけでなく涎まで落ちている。
その姿は淫乱女のようだ。
「はあ、はあ、ぼ、僕、お姉さんの身体で気持ち良くなってる。んんぅー、そ、そういえば、こ、この声もお姉さんのなんだよね。えへへっ、僕の今の声凄く可愛い♪」
男の子が私の身体の声を使って恥ずかしい言葉を出し続けた。
その声を聞いて私もいつの間にか興奮してしまっていた。
自分の身体で勝手にあんな痴態をしているというのに私は興奮してしまった。
「んん!い、いく!ぼ、僕、わ、私、い、いっちゃう・・・」
辛そうとも気持ち良さそうともとれる表情で股間に入れた指を動かしている。
やがて身体がガクガクと震え始めると股間からクチュクチュという音も大きくなっていった。
もうすぐ終わりを迎えるだろう。
そして身体を大きく揺らすと服に開いている部分から見える大きな胸の谷間が同じようにぶるぶると震えて揺れ動いた。
「んぅー、あっ、ああ、んんぅ!」
もう口から出る声はエッチな女性そのものだ。
私はその光景に釘付けになっていた。
そして私の身体の男の子は最後だと言わんばかりに指を激しく動かした。
すると身体をビクッと跳ね上げると突き上げた股間から液体が吹き上げていった。
「あんんー!」
一際大きな声をあげ海老反りになってもまだ股間から液体が溢れている。


「はあ、はあ、この身体凄いよ・・・」
男の子は私の身体でいき満足したように起き上がった。
「す、凄い、こ、これ、夢じゃないんだ。僕本当にお姉さんの身体になったんだ。・・・ふふっ♪」
私の身体でやりたい放題した男の子はこれが現実だとやっと理解できたようだった。
見るとさっきよりも表情が変わったように見えた。
あどけなさが無くなりまるで入れ替わる前の私のようにきりっとした表情になっている。
どこか自信に溢れた感じで、それに笑い方も私そっくりだった。

「はあ、何だか頭がすっきりしちゃった。本当に僕達入れ替わっちゃったんだね。という事はやっぱり僕の身体になってるのがお姉さんなんだね。」
男の子はいったばかりだというのに再び私の身体を触り始めた。
さっきは夢だと思っていたのか雑に触れているだけだったが今度は丁寧に扱っている。
「へえ、お姉さん最近村にやって来た魔女のマーラって名前なんだ。でもマーラって名前は偽名なんだね。あ、そうかお姉さんにはジッとしててもらったんだっけ?もう動いていいよ。」
私が動けない事をやっと思い出すとやっと解放してくれた。
それまで動かなかった身体が嘘のように自由に動かせるようになった。
やはり私の身体になった男の子は魔法も使えるようだ。
「はあ、はあ、や、やっと動けるようになった。」
やっと解放された私だったが状況は何一つ良くなってはいない。
むしろ悪くなる一方だった。
私は非力な幼い男の子の身体になっている。
しかも相手は私の身体で力でも敵わず私の魔法までも使えるときている。

「どうだった。自分のエッチな姿を見るのは楽しかった?」
散々自分のエッチな姿を見せつけられた上にそんな事まで聞かれ私はもう我慢の限界だった。
「い、いい加減にしなさい!」
私は遂に怒鳴って力づくで言う事を聞かせようとした。
しかし、私の身体になった男の子には何の効果もなかった。
片手で頭を押さえられ簡単に身体を拘束されてしまったのだ。
「あははっ、僕の顔で起こっても全然怖くないよ。それにお姉さんも興奮してるんでしょ。僕のおチンチンをそんなに大きくさせちゃってるんだから。」
「え?や、やだ、何これ!?」
そう言われて私はさっきから下半身がムズムズしていた正体をやっと知る事になった。
見ると私の股間が大きく盛り上がっていたのだ。
それはズボンの下から何かが突き上げている。
しかもただ大きくなっているだけではなく大きく脈打っている。
「ま、まさか、これって!?」
それが女性の身体になく男性の身体にあるモノだとすぐに分かった。
「正解だよ、僕のおチンチンだよ♪あ、今はお姉さんのだね。」
「うう、私にこんなのが・・・」
幼い男の子とは思えない程大きなそれが今の私の股間に立っている。
ズボンで見えないがそれがいかに大きいか分かった。
今まで何人もの男と関係を持った私には男性が興奮するとこうなる事はもちろん知っている。
かつて私の身体で情けなく股間を膨らませた男達を数多く見てきた。
その時の私はそれをあざ笑っていた。
今は私がその立場になり股間を大きくさせていた。
プライドの高い私にとっては屈辱極まりない光景だった。


「ほら、お姉さんも見たいでしょ。今の身体がどうなってるのか。」
「ちょ、ちょっと!?」
私は無理矢理服を脱がされてしまった。
抵抗しようにも身体の小さな男の子の身体では大人の女性の身体になった男の子に敵うはずもない。
あっさりと服を外れて私はあっという間に裸にされてしまった。
汚い服を脱がされた私の目に飛び込んできたのは男の子の平らな胸板だった。
そこには自分の大きな胸も何もない、代わりに下半身が膨れ上がっていた。
「ほら、僕の自慢のおチンチンだよ。ふふっ、凄いでしょ。今はお姉さんのだよ。」
下半身を露出されて出て来たのは男の象徴だ。
しかも小さな男の子の身体についてものとは思えない程巨大だった。
「やだ!私にこんなのが!?」
今のこんな自分の姿を見たくなかった。

すると男の子は私の手を使って突然今の私の股間に生えている肉棒を掴んでしまった。
「な、何をしてるの!?あん!?」
「ふふっ、折角僕の身体になったんだもん。お姉さんも楽しまなきゃ。ほら、僕が教えてあげるよ♪」
かつての自分の手に膨れていた股間を触られつい情けない声を出してしまう。
それだけ女だった自分が今までに経験した事のない刺激だった。
「んん!い、いや!な、なんなのよ、これ!?」
白く細長い綺麗な指が私の股間に立っているグロテスクな棒に絡んできた。
しかも私のそれが敏感に感じ取ってしまう。
感じたくないのに自分のスベスベの手を気持ち良く感じてしまった。
「や、やだ、さ、触らないで!んんう!」
男性の股間が大きくなるのは理解していた。
しかし、その体験をしているのは他でもない自分だった。
私が慣れない男の身体に取り乱しながらも私の身体になった男の子は嬉しそうに触り続けていく。
女性として味わった事のない男の感覚に襲われる。
そしてそれは頭では嫌がっても身体はとてつもなく欲してきた。
「はあ、はあ、だめ、身体がおかしく、なっちゃう・・・」
もう気持ちが良いのか、気持ち悪いのかさえ分からなかった。
頭で理解する前に身体がどんどん勝手に興奮していく。
それは私の股間に更なる変化を引き起こした。
「流石僕の自慢のおチンチンだね。ほら、まだどんどん大きくなっていくよ。」
信じられない事に私の股間に生えている棒はまだ大きくなっていった。
元の大きさからは考えられないぐらいに巨大になっている。
破裂するのではないかと思える程パンパンに膨らんでいき私に男の未知の快楽を与え続けた。
触られた股間が起点となり身体中が熱くなっていった。
「お、お願い、や、やめて、んんぅ・・・」
小さな男の子の身体についているものとは思えない程の大きさのアレをスベスベの自分の暖かくて柔らかく細長い手が優しく撫で上げていく。
「ほら、僕の凄く気持ち良いでしょ?でもまだまだこんなものじゃないよ。」
自分の顔で無邪気にニコッと微笑みかけられて私はドキッとしてしまった。
「こ、こんな事してる場合じゃないのよ。早く、わ、私の、身体を、ああん!?」
「身体を返してくれ」と言う事さえ今の私にはできなかった。
男の子の身体から溢れる快感が既に私の理性を上回り始めていたのだ。


「ふふっ、気持ち良いでしょ。さあ、お姉さんもそろそろ私と同じように早くその身体に染まりなさい。」
突然口調を変えまるで私のような話し方で喋り出した。
「はあ、はあ、あ、あなた、そ、その、喋り方・・・」
「もうこの話し方の方が楽なのよね。お姉さんもすぐ私みたいになれるわよ。身も心もね♪」
私の顔で意地悪そうな笑みを浮かべる。
「んん!ちょ、ちょっと、は、早く、やめ、て・・・。わ、私、ああっ、うんん!・・・ぼ、僕おかしく、なっちゃうよ。」
既に十分すぎる程おかしくなっていた私だが男の子の身体は更におかしくなっていった。
頭は何も考えられず早くこれが終わってくれる事を願いながらも身体はまだ終わりたくない衝動に駆られていた。
その証拠に私は抵抗する事なく私の身体になった男の子のなすがままになっている。
「お姉さんが僕の身体で気持ち良さそうで凄く嬉しいよ。ふふっ、さあ、あとの事は私に任せてその身体でいっちゃいなさい♪」
まだ私と男の子の口調が混ざったような喋り方だったが確実にさっきとは話し方が変わっていた。
そう言うと今までにない程の力が股間に伝わってきた。
動きも早くなり上下に激しく揺すられる。
「んんぅ!」
私はエッチな男の子のように息を切らして股間を動かされ続けた。
もう身体中から汗が流れてきている。
「だ、だめ、で、出ちゃう、な、なにか出ちゃう!」
尿意とは違うと直感で分かったがそれが何かは分からなかった。
股間からは既に半透明の汁が溢れていた。
そしてそれに続くように何かが溢れてくる。
「さあ、出しなさい。そしてその身体を受け入れなさい。」
自然に身体全体を力ませた瞬間股間から熱い液体が一気に飛び出した。
「んんー!ああ・・・」
今までとは比べ物にならない快感が股間から溢れた。
気を失いそうな程の衝撃が頭に来る。
飛び出したその白い液体は小屋の辺り一面に飛び散っていった。
「はあ、はあ・・・わ、私、い、いっちゃったの?」
これが男の絶頂なのだろうか。
力が一気に抜けていき倒れてしまった。
さっきの高揚感とは一転し焦燥感が出てくる。
「ふふっ、いっぱい出しちゃったわね。その身体気持ち良かったでしょ♪」
それに答えられない程私は疲れ切ってしまった。
白い液体がまだどくどくと股間から溢れ出てきている。
自分の後悔や屈辱とは裏腹に股間は嬉しそうに満足しているようだ。


私がいった余韻でぐったりしていると私の身体になった男の子はポケットから鏡を取り出した。
いつも私が身なりをチェックする為に持っているものだ。
「ふふっ、これが今の私なんだ♪ああ、凄く綺麗で可愛い♪」
私の身体で男の子は鏡に笑ったり微笑んだりしている。
「髪は長くてサラサラだし、目は二重で大きいし、肌もつやつやなんだね。ああ、これが私の今の顔なんだ。」
そう言って鏡に写っている自分にキスをした。
まるでナルシストのように自分の姿を褒めまくっている。
でも私は正直そんな姿を可愛いと思ってしまった。
「ふう、それにしても肩こっちゃった。胸が重いせいかな。大きすぎるのも大変よね。」
大きな胸を持ち上げて手を放すとプルンと揺れ動いた。
「この身体が凄く綺麗だけどこの服が動き辛いのよね。ハイヒールは歩きにくいしそれにこれは食い込んじゃうし。」
股間に食い込んでいたレオタードを指で直した。
「でもそんなの些細な事よね。だってこんな素敵な身体になれたんだから。じゃあ、今度はまた私の番だね。楽しみだなー、私の裸♪」
「え!?」
そう言って嬉しそうに身に着けていた衣服を脱ぎ始めた。
勿論私はそれを止めようとした。
しかし、初めて男の身体でいったせいか身体が重い。
起き上がることさえできなかった。
私にはもうそれを止める体力はなかったのだ。
「や、やめて・・・」
せいぜい蚊の鳴くような小さな声を絞り出すのが精いっぱいだった。
もちろん私の身体で嬉しそうに服を脱いでいる男の子にそんな私の言葉を聞いてくれるはずもない。
頭もいつものように回らず私はボーっと自分の身体が裸になっていく光景を見ていることしかできなかった。


一枚一枚衣がなくなり肌がどんどん露出していく。
雪のように白い肌が少しまた少しと見えてくる。
胸の谷間が丸見えの服がなくなり丸くて大きな胸が飛び出した。
そしてレオタードと破れてボロボロの黒タイツを脱ぐと私の身体になった男の子は裸の格好になってしまった。
自分の身体を見ているはずなのに凄く綺麗だと思えた。
「き、綺麗・・・」
自然と口からそんな言葉が漏れた。
それは私の身体になった男の子も同じだった。
「うわー、綺麗で大きなおっぱいだね。ふふっ、これが僕のなんだ♪」
また興奮しているせいか男の子の口調がまた元に戻っていた。
男の子は私の胸を持ち上げたり引っ張ったりして遊びだした。
その度に触られた私の胸は大きく弾み揺れて波打っている。
「さっきも触ったけど、ほらこんな風にするとすっごく気持ちいいんだよ。」
そう言って私の目の前で胸を揉み始めた。
たわわに実った私の胸が触られて上へ下へ左へ右へと揺れ動く。
いったばかりの私だったが既にそれから目を離せなかった。

「あん、あん、どうお姉さんみたいでしょ。ふふっ、僕の身体のお姉さんも見て興奮するかな?」
私の方を見て喘ぎ声を出しながら胸を触った。
でもさっきのオナニーと比べるとわざとらしい声で聞いているこっちが恥ずかしくなるぐらいだった。
勿論何も感じるはずがない、と言いたかったがその時の私はいとも簡単に興奮してしまった。
自分の身体が弄ばれているはずなのに目が離せない。
息が上がり身体がまた熱くなってくる。
「あん!ふふっ、気持ち良いよ。いつまでも触れちゃうね。ああん!」」
今の自分にとってはそれも魅惑的な声にしか聞こえなかった。
しかも男の子も触り続けたせいか段々と私の身体で興奮しているようだった。
「ああ、また身体が気持ち良くなってきちゃった。」

乳首を人差し指と親指で挟むりこりこりとそのピンクの突起を弄ると身体がビクッと反応した。
「んんっ!凄い、ぞわぞわって感じちゃった。ふふっ、もっと触っちゃおう♪」
さっきまでのわざとらしいエッチな声ではなく本当に気持ち良くなっているようだ。
さ、触りたい、あれをこの手で触って無茶苦茶にしたい。
そんな言葉が私の頭の中をよぎっていく。
必死で欲望を跳ね除けようとするが理性がきかない。
男の性欲がこんなにも激しいものだったとは夢にも思ってなかった。

すると私の視線に気づいた男の子は嬉しそうにこちらを見つめながら胸を揉んだ。
「あれ、お姉さんまた興奮しちゃったの?」
見透かされたようにそう言われてしまった。
「な、何を言ってるの!?わ、私が、こ、興奮なんか・・・」
慌てて否定するがこの身体の元の持ち主である男の子には全て見透かされていた。
「ふふっ、お姉さん僕の身体で興奮してるのばればれだよ。ほら、また大きくなってるよ♪」
「え!?あっ、やだ!」
いったばかりのはずなのにまた私の股間は大きくなっていた。
若い男の子の身体のせいなのかまた活力が戻っていた。
「ふふっ、ねえ、元の自分の身体を見て興奮するってどんな気分なの?」
くすくす笑いながら尋ねてくる。
自分だって好きでこの身体で興奮しているわけではない。
しかし、それを否定できない自分が情けなかった。
「ねえ、そんなに触りたいなら触ってごらんよ。」
私の身体になった男の子は突然そんな事を言い始めた。
「な、何言ってるの!?そ、それは元々私の身体なんだから・・・」
私は必死で自分を抑えていた。
このままだと本当に自分を襲いたくなってしまう。
「あれ、元々これはお姉さんの身体なんでしょ。だったら思う存分遠慮しないで触ればいいじゃない♪」
そう言いながら私に近寄ると恥ずかしげもなく裸で座り込むとその弾みでまた胸が揺れた。
「え、いいの!?」
「ほら、早く触ってごらんよ。さっき僕もいっぱい触ったけど凄く気持ちがいいんだよ♪」
そう言ってニヤニヤ笑いながら無防備な姿を見せてきた。
たわわに実った二つの大きな胸を私の目の前に持ち上げ早く触ってと差し出してくる。
そうだ、考えてみればそれは元々自分の身体だ。
だからいくら触ったところでいつものオナニーと同じだ。
なぜかそう納得してしまった。
というよりもう自分でこの興奮を抑えられない。
私は早く触りたくて仕方がなかったの。

「ああ、わ、私の胸・・・」
名残惜しい気分になりながら私はかつての自分の胸を触った。
温かくふっくらして弾力のある触り心地が小さな男の子の手を通して伝わってくる。
「ああー、僕が私のおっぱいを触ってる。ふふっ、なんだか変な感じね。さあ、もっと私にお姉さんの事を教えて♪」
「はあ、はあ、柔らかい、私の胸こんなに気持ち良かったんだ。」
今まで触ったどんな物よりも気持ちの良い触り心地だった。
フワフワとした感触が手に伝わるだけなのにそれだけで幸せに感じられる。
私の手は小刻みに動きその大きな胸に触り続けた。
「ふふっ、くすぐったい。でも女の人がおっぱいを触られるのってこんな感じなんだ♪」
男の子も私の身体で胸を触られて喜んでいる。
もう私達を止めるものは何もなかった。
「はあ、はあ、も、もっと触りたい・・・」
「いいわよ、いっぱい触って♪」
私は男の子の身体に操られているかのようだった。
ちょっとだけと思いながらも更に触りたくなってしまう。
それに裸になった自分の身体から甘い香りが漂ってきて私は正常な判断ができなくなっていた。
私は自分の身体に虜になりつつあった。
男達が簡単に私の胸の虜になるのが今はよく分かった。
そして今は私が虜にされている。
また自分の股間が膨らんでいく事も気にせず触り続けた。
私は男の子として男の子は女性の私の身体として胸を味わっていた。
もうずっとこうやっていたかった。
私は次第に手を激しく動かしていた。
もっと、もっと、私の、お姉さんのおっぱいを触りたい。
私、僕はもう我慢できずにいた。
すると胸を触られていたお姉さんに異変が起こり始めた。
「んんっ、す、すごい。ど、どんどん、気持ち良くなるよ。」
お姉さんの口から次々とエッチな声を出てくる。
僕はそれを聞いているだけで嬉しかった。

「ふふっ、君も触っているだけじゃ退屈でしょ。それじゃあ、一緒に気持ち良くなりましょうか♪」
そう言うとお姉さんの細長い指が大きくなった僕の股間を包み込んできた。
「ああ、お、お姉さん・・・」
これでお姉さんに触られるのは二度目だ。
「ほら、手を止めないで。今度は二人で気持ち良くなりましょ。」
僕とお姉さんはお互いの大事な部分を触り合った。
「はあ、はあ・・・うふふっ、さあ私をもっと気持ち良くしてね。私も君の事いっぱい気持ち良くしてあげるから♪」
僕はお姉さんの胸をお姉さんは僕の股間を触り合っている。
僕がお姉さんの大きな胸を強く揉むとお姉さんもお返しにと言わんばかりに僕の股間をぎゅっと握った。
「あうう!」
情けない声を出しながらも僕は一生懸命お姉さんのおっぱいを揉んだ。
強く握ると手の中で胸が弾んだ。
「あんっ、君がいっぱい揉んでくれるから私凄く気持ち良くなっちゃった。」
「ぼ、僕も、す、凄く、き、気持ち良いです。」
段々とお姉さんの息遣いが荒くなっていく。
そしてお姉さんの口から吐き出された息が僕の顔へと流れてきた。
つられて僕の息も激しくなってしまう。
見るとお姉さんの大きな胸が更に大きくなっていた。
さっきよりも張りのある大きなおっぱいになっている。
「そ、そうよ。わ、私の乳首もっと、気持ち良く、して!んんぅ!」
「は、はい。あうう、僕も、ま、また、で、出ちゃう!ああ!」
僕はお姉さんの硬くなった乳首をコリコリと弄っては摘まんだ。
お姉さんも僕の股間を激しく手で動かして揺すってくる。
もう僕達は限界だった。
そしてお互いの身体がビクッと動いた。
「あっ、んん!」
「ああ、うう!」
僕とお姉さんの切ない声が口から出た。
「はあ、はあ、僕またいっちゃった・・・」
「はあ、はあ、凄く、気持ち良かったわ。この身体もおっぱいも最高ね♪」
お姉さんのそんな嬉しそうな言葉を聞いて僕も嬉しくなった。
「はあ、はあ、良かったです。僕も、う、嬉しい、です。」
自分の大切なモノが褒められているようで僕も自分の事のように喜んだ。
「ふふっ、君のおかげだよ。ありがとう♪」



もう限界近くまで疲れ切っていた僕と違ってお姉さんはまだ余裕のようだ。
「さあ、そろそろ最後の仕上げに入ろうかしら。」
「さ、最後の仕上げ?」
僕はお姉さんの言っている意味が分からなかった。
「ふふっ、その身体で大事な事まで忘れちゃったみたいね。なら思い出させてあげるわ。」
お姉さんがパチッと指を鳴した瞬間私の頭に急に衝撃が走った。
まるで頭を打って記憶喪失になった人間が再び頭に衝撃を与えて記憶が蘇ったようだ。
「え?え!?私どうなってるの!?さっきまで私自分のことを・・・」
ついさっきまで私は完全に自分の事を男の子だと思い込んでいた。
そして自分が魔女だった事を忘れていた。
身体は依然として男の子の身体のままだったが今は記憶も精神もすっかり元に戻っている。
自分が魔女マーラだとはっきりと思い出せる。
それに頭の中の霧が晴れたかのようにハッキリと思考できる。
「わ、私、何をしてたの!?さっきまで私!?」
「ふふっ、凄いでしょ。記憶だけじゃなくて今の僕なら身体も元に戻せるよ。」
私の身体で男の子が上機嫌でそう説明すると私は一気に希望が湧いてきた。
良かった、これで全てが元通りになる。
「じゃ、じゃあ早く私達の身体を元に・・・」
「勿論そんな事しないけどね♪」
あどけない笑顔で突き付けられたのは残酷な言葉だった。
自分の顔なのに恐怖すら感じてしまう。
「ど、どうして?だ、だってこのまま元に戻らなかったら私達・・・」
私は小さな男の子の身体で声が震えるのを感じながら自分の身体になっている男の子を見上げた。
男の子は私の身体でニタニタと笑いながら私の事を見下ろしてくる。
「だってこんな素敵な身体になれたんだもん♪それに元はと言えばお姉さんが僕と入れ替えたんだからね。」
「ち、違うの、あれは・・・」
必死で何か言い訳をしようとしたがそれは遮られた。
「言わなくても知ってるよ。本当は僕と一緒にいたネールを入れ替えようとしたんでしょ。」
そう言われて私はかたまってしまった。
「ど、どうしてその事を!?」
当然私はその事を誰にも言った覚えはない。
勿論男の子にもだ。
だから知るはずがない。

「うふっ、だって今は私がマーラなんだもの♪マーラの事は何でも知ってるわよ。」
また私そっくりの口調でそう言った瞬間ゾクッとしたものを感じ背筋が凍りそうになった。
恐らく記憶も読まれて全てを知っているのだ。
私も知るはずがない男の子の過去の出来事をなぜか思い出せていた。
この子が住んでいる場所や家族の事、友達の事、ネールという憧れの女の子の事をなぜか思い出せる。
ならば私の身体になった男の子も同じようになっているのだろう。
「貴方今までもたくさんの人を入れ替えの知ってるわよ。面白いからって盗賊のおじさんとシスターお姉さんとを入れ替えたらダメじゃない。それにお姫様と囚人の男の人を入れ替えたのは酷いわね。でも今度はお姉さんの番になっちゃったわね♪」
「い、嫌よ!お、お願い返して私の身体を!!」
私はプライドを捨て必死で頼んだ。
一生こんなみすぼらしい田舎の男の子の身体でいたくない。
早く元の美しい魔女に戻りたかった。
でもそんな私の願いは聞き入れてもらえなかった。
「凄く分かるわよ。この綺麗な身体も魔法も使えなくなるのは嫌よね。前の私ってプライドが高かったみたいだし・・・でも安心してもうすぐ貴方もその身体も受け入れられるようになるわ。そして貴方が見下していた田舎の男の子になるの♪」

次の瞬間私の身体になった男の子は目の前から姿を消すと私の後ろに一瞬で回り込まれてしまった。
それは私が戦闘でよく使うテレポートの魔法だ。
並みの魔法使いでは使えない高度なものだ。
もうここまで私の身体も魔法も使いこなせている事実に私は自分がもうどうしようもできないと理解してしまった。

「な!?」
身構える間もなくぎゅっと後ろから抱きつかれてしまった。
「ねえ、君の背中に何が当たっているか分かる?」
耳元で私の声が甘く囁いてくる。
背中にはふわふわとした感触と先端に突起があるようなモノが私に当たっていた。
大きな胸が背中に当たっているとすぐに理解できた。
すると鼓動が勝手に激しくなる。
もっとくっつきたい、そんな思いに駆られてしまいそうになった。
違う、それは私の身体なんだと、必死で自分に言い聞かせようとする。
しかし、後ろにいる私の身体から出てくる声と暖かい息が耳に吹きかかってくるとそんな理性は簡単に吹き飛んだ。
そしてまた背中にギュッと胸を押し付けてきた。
私が抵抗をしないと知ると今度はすべすべした頬を顔に当てて頬ずりをされまた身体が勝手に反応してしまう。
「ほら緊張しないでお姉さんに全部任せて♪」
なぜか私はその言葉に従ってしまった。
そして私は抱きつかれたままキスをされた。
「さあ、私をよく見て・・・私は貴方に貴方は私になるの。」
お姉さんの目が妖しく光った瞬間僕の中で何かが変わった。
さっきまで緊張していたのが嘘のように落ち着いた。
今お姉さんの目が輝いたのも本当は何か知っているはずなのに思い出せない。
ただ何か良くない事をされた事だけは分かった。
でも僕は気にしなかった。
もうそんな事はどうでもよかったからだ。

真正面からお姉さんと向き合う。
今までに見た事のない程綺麗な身体な女性だった。
シミ一つない白い肌、細長い手足、大きな胸とお尻、全てが僕の理想の女性だった。
「お姉さん、好きです・・・」
そう言うと僕はお姉さんに抱きつきキスをしていた。
お互いの唇を触れさせているとお姉さんも僕を抱き返してくれた。
僕は全てを包み込まれたような感覚に陥る。
「ほら、舌を出して私に全部ちょうだい。代わりに私が持っているモノをあげるわ。」
言われた通り舌を出すとお姉さんの温かい舌が絡んできた。
温かいお姉さんの舌と重なり混ざり合うかのように動いた。
まるでお互いの大事なモノを交換し合うようにお互いを求めた。
もう口の中はお姉さんの唾液でいっぱいになっている。
すると今まで気にしていた事がどんどん気にならなくなっていった。
自分は何をあんなに焦っていたのだろうか。
頭がどんどんボーっとしてくる。
僕はもう完全にお姉さんに全てを差し出していた。
身も心も全てをお姉さんの為に捧げた。
目を少しだけ開けると一瞬お姉さんがニヤッと笑った気がした。
でもその時の僕はお姉さんもきっと僕とキスができて嬉しいんだとしか思わなかった。
「やっと私を受け入れてくれたのね。ねえ、私のこと好きなのよね?」
眩しすぎる笑顔で僕にそう問いかけてきた。
「は、はい!大好きです!」
僕は何も考えず即答した。
嫌いなわけがない、初めて見た瞬間から大好きだった。
「ふふっ、ありがとう。これはお礼よ。」
今度はお姉さんの方から唇を重ねられた。
まるでお姉さんは僕の全てを吸い取るかのように唇を吸ってくる。
「ねえ、お姉さんと気持ちよくなろ♪」
僕にそれを断る理由はなかった。


初めてだったが自分が何をしないといけないかは理解できている。
中々決意できないでいるとお姉さんが促してきた。
「今日は私のお尻を思いっきり触ったじゃない。」
今日の出来事を思い返す。
するとあの時お姉さんのお尻を触った事を思い出した。
「あ、あの時は、ご、ごめんなさい。」
それを思い出して慌ててすぐに謝った。
どうしてあんな事をしてしまったのか今では考えられない。
ただあの時はお姉さんの事が一方的に好きだったからついやってしまった。
今はそれを強く後悔するしかなかった。
お姉さんに怒られると思っていたが意外な言葉が返ってきた。
「ねえ、もっと触りたくない?」
「え!?」
張りのある綺麗なお尻を僕の顔に向けている。
僕は今とてつもなく緊張していた。
当然だ、憧れのお姉さんにお尻を触って良いと言われて何も感じないわけがない。
今回はイタズラではなくお姉さんからの提案だ。
だから堂々と触っていいはずなのになぜか無償に罪悪感が芽生えてくる。
「ねえ、早く触ってよ。それとも触りたくないの?」
お姉さんはお尻を僕の目の前で可愛らしく振りながら言った。
「は、はい、さ、触りたいです!」
そう言われて申し訳なく感じながらぺたぺたと触った。
今日一瞬触った時には分からなかった張りや柔らかさ弾力さをたっぷり撫でながら味わった。
「もうエッチなんだから。」
お姉さんは嬉しそうにそう言ってくれる。
これだけで僕はいっぱいっぱいだった。
でもお姉さんは更に提案してきた。
「あら、お尻だけでもういいの?まだまだお楽しみがあるのに♪」

「私のここが君の大きくなったそれを欲しがってるの。さあ早く私の中に入れて。」
お姉さんはそう言って目の前に座り両脚を大きく開いた。
普段なら絶対に見る事のできない女性の行為に僕は心臓の心臓は自分でも聞こえるぐらいに高鳴る。
女性の秘部を僕はマジマジと見つめた。
細長い綺麗な両脚の間にはピンク色で囲まれた穴が見える。
ここが女性にとって大事な所だと僕は知っている。
それと同時に懐かしさも覚えた。
お姉さんは物欲しそうな視線で僕を見つめてくる。
僕の心臓は激しく鳴り響き続けていた。
「はあ、はあ、す、凄い。」
い、入れたい、凄く入れたかった。
この大きくなった僕のを入れたい。
そしてお姉さんと一つになりたい。
でもそうしたら何か大事なモノを失うような気がした。
「ねえ、お姉さんとやりたくないの?」
僕が一向にやらないでいると寂しそうな表情でそう言った。
「や、やりたいです!」
またもや僕は即答してしまった。
お姉さんの甘い声を聞くともう何も考えられず本能のままに従ってしまった。
そしてお姉さんの股間にある穴に導かれるように入れていった。
ゆっくりとお姉さんの中に僕の大きく立ったモノが沈んでいった。
「ああ、君のおチンチンが私の中に入ってくる。そうよ、もっと私の奥に入れてちょうだい。」
お姉さんの股間にまだズブズブと入り込んでいく。
僕とお姉さんは文字通り身体を重ねていった。
「んんっ、はあ、はあ、私の中で君のアレが凄く熱くなってるよ。」
「お、お姉さんの中もあたたくて、す、凄く、き、気持ち良いです。」
股間の肉棒が暖かい空間に包み込まれる。
そして同時にお姉さんは僕の身体を抱いてくれた。
優しい空間に包み込まれ今の僕は幸せでいっぱいだった。
しかし、お姉さんはちょっと不満そうだ。

「うーん、このままやるのもつまらないわね。そうだ最後にもう一度だけ戻らせてあげる。」
ニヤッと笑うとまた指をパチンと鳴らした。
至福の時間はそれを境にまた絶望の瞬間に変わった。
「は!?わ、私何をしてるの!?」
再び私にマーラとしての記憶と精神が戻った。
そして安心したと同時に恐怖すら感じた。
今の私は簡単に自分を変えられてしまう。
しかもここから逃れる術すらなかった。
「ほら早く腰を動かしてよ。元マーラさん♪」
そう言って繋がって腰をくねらせながらセックスの続きをしようとしてくる。
「い、いやよ!は、早く抜かないと・・・」
「だめよー、まだ途中なんだから最後までやらないとね♪」
何とか中に入れているモノを抜こうとするが太ももでがっちりと挟まれて動けない。
その間にも私は腰を振られしまった。
「うんん!や、やめて、う、動かないで!」
腰を動かされた瞬間から私には快楽とも衝撃ともつかない感覚が襲ってきた。
振動で中に入れている大きな肉棒からあの感覚が溢れてくる。
女だった私にはとても耐えられない男の快感だ。
「最初はお姉さんに身体を返そうと思ったんだ。でも僕に酷い事をしようとしたんでしょ。それに今までも酷いこといっぱいしてるみたいだし、だから僕がお姉さんになってあげるよ。前よりも優しくて皆から愛される存在にね。その方がこの身体の為だよね♪」
私はセックスから沸き起こる快感と目の前で聞かされる絶望を両方味あわされていた。

そしてあの目が妖しく光ると私の身体に異変が起こっていった。
「うふふっ、凄く気持ちいいでしょ。」
ぐりぐりと腰を動かされて繋がっている肉棒がまた感じてしまう。
その快感はさっきまでの比ではない。
「んんっー!何これ、わ、私どうなってるの!?」
悲鳴とも喘ぎ声ともいえる声を私は男の子の喉から響かせた。
あまりにも激しい高揚感と刺激に私はとてもではないが耐えられなかった。
「魔法で君の感度を上げてあげたわ。それに疲れてたみたいだから体力も回復してあげたの。だから思う存分気持ち良くなれるわよ。」
感度を上げたという言葉は本当だった。
それに体力が回復した事で男の子の身体はまた最初のように思う存分快楽を感じている。
とても私に我慢できるものではない事だけは確かだ。
「や、やめて、お、お願い・・・」
「この魔法も本来は男を誘惑して情報を得る時に使ってたのよね。どう、今まで使っていた自分の魔法を掛けられた気分は?」
「も、もうやめて、あ、謝るから、許して・・・」
私は涙を流しながら謝った。
元の男の子のようにえんえんと泣いた。
すると私の顔で男の子が優しく微笑んだ。
その姿は女神のように美しく見えた。
「いいのよ許してあげる。それに大丈夫よ、私は元の貴方みたいに我儘に振る舞ったりしないわ。だから貴方も私とは違う真面目な男の子になって女の子にいっぱい優しくしてね。」
そう言って繋がった腰を激しく振った。
それはもう二度と元の身体に戻らないという宣言だった。

「さあ、身も心も男の子になりなさい。私が持ってた記憶は全部あげるわ。だから貴方の今までの記憶をちょうだい。」
股間が繋がったまま私は抱きしられると熱いキスをされてしまった。
激しいディープキスで口の中がお互いの唾液で入り混じった。
「んん・・・」
すると頭の中にあった自分の記憶が置き換わっていった。
私の魔女の記憶はなくなり男の子の記憶だけが溢れて残った。
田舎の村で生まれて平凡な人生を歩んだ過去がどんどん鮮明に蘇ってくる。
「はあ、はあ、こ、これが、わ、私の、ぼ、僕の記憶なの?」
「ええ、そうよ・・・うふふっ、これが私の記憶なのね。あははっ、凄い、凄いわ!」
戸惑う僕とは逆にお姉さんは凄く喜んでいた。
でもなぜかお姉さんが喜んでくれて僕も嬉しかった。
お姉さんの役に立てた気になったからかもしれない。
「さあもうすぐよ。私達が完全に入れ替われるのよ。私は魔女マーラに君は田舎の何の力もない平凡な男の子になるの。」
いつの間にか僕は腰を振っていた。
自分が誰かなんてどうてもよかった。
お姉さん、お姉さんの為に僕は頑張ろうとだけ考えた。
溢れてくる記憶に押され僕は変わっていく。
今までの魔女としての刺激的な記憶は薄れて平凡な男の子になっていった。
「うう、ぼ、僕が、変わっていっちゃう。」
気持ちよさと共に私が私でなくなっていく。
私は僕になっていった。
それなのに僕は嬉しがっていた。
自分が変わる恐怖よりもお姉さんと一つになれた事が嬉しくて仕方がなかったからだ。
「うふふっ、あははっ、いっぱい思い出せるわ。色んな旅をした事や魔法を使った事が手に取るように分かるわ。もっとよ、もっと私にちょうだい♪」
お姉さんはそう言って嬉しそうに僕とセックスを続けていた。
僕ももっとお姉さんのエッチな声を聞きたくて一緒になって動いた。
そして僕は気付くとお姉さんの身体にある大きな胸を掴んでいた。
「あん!ふふっ、君もその身体に馴染んできたみたいね。さあ、もうすぐよ。」
大人のお姉さんの身体と僕の小さな身体が密着し最後の瞬間を迎えようとしていた。
「だ、だめ、ぼ、僕、だ、出しちゃう。お、お姉さんの中に!」
「はあ、はあ、いいわ。いっぱい出しなさい。そしてその身体を受け入れなさい。」
お互いの身体で最後の力を振り絞って動いた。
そして僕の股間から熱い物が溢れだした瞬間僕達は最後を迎えた。
「んんー!」
「ああーん!」
僕とお姉さんの声が小屋の中に響いた。
お姉さんの中に入った僕の股間から熱い物が一気に吹き上げた。
その瞬間僕の全てが変わってしまった。
「あ、ああ・・・お、お姉さん、だ、大好き・・・」
僕は最後の力を振り絞ってお姉さんにキスをしていた。
「うふふっ、これからその身体をよろしくね♪」
お姉さんも僕の頭を優しく撫でながらお返しのキスをしてくれた。


辺りはすっかり暗くなっていた。
お姉さんは慣れた様子で脱いだ服を着ていった。
破れたタイツは魔法で修復され何もなかったように足を入れていった。
全部服を着終えるとお姉さんは嬉しそうにその姿を鏡で確認し始めた。
「ふう、これでやっといつもの私に戻れたわ♪ねえ、どこも変じゃないわよね♪」
「は、はい・・・」
僕はそう答えるしかできなかった。
マーラとして完璧に振る舞っているというよりそのものになっていたからだ。
そして僕は・・・

「それにしても私の胸大きすぎよね。いっそのこと魔法でもう少し小さくしちゃおうかしら。」
お姉さんは不満そうにそう言って大きな胸をさすった。
それを見て僕の股間はまた大きくなる。
「ふふっ、やっぱりやめておくわ。この方が男を誘惑するのに便利そうだしね。」
僕の大きくなったモノを見てお姉さんはニコッと笑うと立ち去ろうとする。
「あ、そうだ。私に会いたかったらいつでも来てね。いつでも歓迎するわよ。」
そういうとお姉さんは僕にキスをすると姿を消してしまった。
多分魔法を使ったのだろう。
残された僕は頭がボーっとしたまま家に帰った。
そして今日あった事で母親にガミガミと叱られてしまった。
「こら、いつまで遊んでたの!」
「ご、ごめんなさい・・・」
でもこれもいつもと同じ事だ。
自分がイタズラをして怒られて帰ってくるといういつもの光景だった。
散々叱られた後は家の手伝いをさせられた。
家の掃除や家畜の世話など小さな自分にとっては重労働だった。
それでも身体が覚えていたおかげで難なくやり終えることができた。
布団に入ると今日の出来事を思い返していた。
あまりにも多くの事が起こったが一番に思い出したのやはりお姉さんとの事だった。
あの暖かく湿ったお姉さんの中に包まれた感触が忘れられない。
疼きが抑えられず僕はいつの間にか自分で股間を握りしめていた。
お姉さんの美しい裸をつい思い出してしまう。
あれが自分の元の身体だったなんて信じられない。
中途半端に残っている自分の身体の記憶が余計に興奮させてくる。
あの胸や股間、綺麗な顔を鮮明に思い出すと共に僕は握りしめた股間を動かしていた。

「お姉さん、お姉さん・・・」
まだ自分がマーラだという自覚はかすかにあった。
しかし、もう大部分はその精神も記憶もなくなりこの男の子のモノに置き換えられてしまった。
このままでは一生田舎の男の子として生きていかなくてはならない。
何とかしないといけない。
そう思いながらも僕はお姉さんの事を思い出しながら股間を弄り続けた。

翌朝目が覚めると汚い部屋の天井が視界に入った。
いつも自分が馬車の中で見ていた綺麗な天井とは全く違う。
部屋も狭く布団の寝心地は最悪だった。
鏡を見ると魔女のマーラの姿はなくこの平凡な男の子の姿が写っているだけで僕は思わずため息を漏らしていた。


お姉さんは村にいる間その魔法や不思議な薬を使って村の人達の病気や怪我を治していた。
「魔法はやっぱり凄いな。無理して来てもらって良かったよ。」
重い病気だった隣のおじさんもお姉さんに治してもらったようだ。
以前とは見違える程に元気になっている。
「あんなに魔法も使える上に美人なんて凄いよな。」
「噂だと高額な治療費だと聞いてたけど意外と安くしてもらえたぞ。」
「へえ、俺も腰と膝を見てもらおうかな?」
村人達からそんな会話が聞こえてくると僕も嬉しくなっていた。

僕は馬車の周りに誰もいなくなるのを見て勇気を振り絞りあのお姉さんの所へ行った。
馬車の中に入るとお姉さんは紅茶を飲みながらくつろいでいる所だった。
豪華な椅子に座り優雅にくつろぐ姿はとても眩しく見えた。
そして僕はお姉さんの姿を見た瞬間緊張してしまった。
本当にあの身体が元の自分の姿だったと信じられない気分になる。
「こんにちは、何か用かしら?」
まるで客人をもてなすかのようにやって来た僕に優しく声を掛けてくる。
僕は何とか口を開いた。
「お、お願いです。ぼ、僕の身体を返してください。」
これが今の僕の必死の叫びだった。

するとお姉さんは嬉しそうに言った。
「ふーん、もう仕方ないわね♪」
「え!?な、何をしてるんですか!?」
僕の目の前で恥ずかしがる素振りも見せず服を全部脱いでしまったのだ。
あっという間に身に着けている物は何もなくなり裸になってしまった。
「ほら、返して欲しいんでしょ?」
お姉さんはそのままどんどん僕に近寄ってきた。
昨日あれだけエッチな事をしたはずなのに僕はお姉さんの裸を見ると恥ずかしくなって何もできなくなった。
「ち、違います。僕が返してほしいのは、うぐっ!」
「ほら返してあげるわ。赤ちゃんみたいに私のおっぱいを吸っていいのよ♪」
僕の口の中にはお姉さんのおっぱいが無理矢理入れられていた。
しかも僕がそれから離れられないようにお姉さんは僕の頭を手で押さえてしまっている。
「んんー!んんぅ!」
口に入りきらない程大きな胸が僕の口に押し込まれ言葉を話す事もできない。
「そうよ、お姉さんのおっぱいをいっぱい舐めて気持ち良くしてね。」
お姉さんの乳首を舌で触らないようにするがそれでも触れてしまう。
いつの間にか僕は赤ちゃんのようにそれを吸っていた。
僕の舌とお姉さんの乳首が絡んでいく。
部屋の中で僕がお姉さんの乳首を吸う音とお姉さんのエッチな声だけが響いていた。
「私のおっぱい美味しい?そうよかったわ。ねえ、もっとしてほしい?」

こうも簡単に僕はお姉さんの誘惑に負けてしまった。
そして僕は服を脱いで次にお姉さんがどんな事をしてくれるのか楽しみにしてしまっている。
「ほら、私のおっぱい気持ちいいかしら?」
既に大きくなっていた僕の股間に立っている棒をお姉さんの胸に挟まれてしまった。
「き、気持ち良いです、き、気持ち良すぎます・・・」
既に大きくなって敏感になっていた為僕が快楽に堕ちるのはあっという間だった。
敏感な僕の股間は気持ち良さとお姉さんにパイズリをされたという興奮であっという間にいってしまった。
「こ、これ以上されたら僕、う、うああー!」
僕はお姉さんの胸の中で盛大に射精してしまった。
何も取り返せられなかったのに僕は笑みを浮かべながら帰った。
その日はお姉さんの胸が頭から離れなかった。
その後も何度も足を運んだが結局手玉に取られてしまうだけだった。
でも僕は満足しながら今日も家に帰るのだった。
最初は身体を取り戻す為に行っていたはずだった。
そして元の自分の身体を見るとなぜかいつも元に戻る事を忘れてしまった。

「ねえ、お姉さんじゃなくて私の事はちゃんとマーラって呼んでね。」
ある日僕とセックスをしているお姉さんは言った。
「分かりました、マーラさん。」
僕は素直に言う事を聞いた。
正直お姉さんは名前で呼べるのは嬉しかった。
これで前にも増して親密になれた気がしたからだ。
「こら、さん付けも禁止よ。」
「は、はい、マーラ・・・」
自分よりも大人の女性を呼び捨てにしてしまう事に何やら後ろめたさがあったがこれでより親密になれた気がした。
「はい、よくできました。これはご褒美よ♪」
マーラは僕のおチンチンを口に入れてしまった。
「ああ!マ、マーラ、な、何を!?」
すると僕の股間を舌が這いずっているのが分かった。
勿論それをしているのは僕の肉棒を口に入れているマーラだ。
憧れたお姉さんが自分の股間を舐めてくれている。
それだけで夢心地の気分だ。
でも同時に申し訳ない気持ちになる。
大好きなお姉さんにこんな事をしてもらって罪悪感も抱いてしまった。
でも股間から沸き起こる快楽でそんな思いを消し飛んだ。
「んんう!」
マーラは僕の股間をずっと嬉しそうに吸い続けていた。
「あうう!だ、だめだよ。も、もう、出ちゃうよ!」
そう言った途端僕はマーラの口の中に盛大に出してしまった。
「はあ、はあ、ご、ごめんなさい・・・」
僕はペタンと膝をついてしまいながら謝った。
「うふふっ、いいのよ。すっごく美味しかったわ。」
しかし、マーラはごくんとほとんど飲み込んでしまい更には口からこぼれてしまった液をペロっと舐めてにっこりと笑った。
初めの内は自分の身体を取り戻す為にマーラの元に行っていたが今ではマーラと楽しむ為になっていた。
そして僕も身体を取り戻す事を忘れて快楽の沼に入ってしまっていた。
もうマーラと出会えるだけで他はどうでもよくなっていたのだ。


馬車から出るとマーラが嬉しそうに僕へ唇を出してくる。
「また来ますね、マーラさん、いや、マーラ♪」
そしてお別れのキスをして家へと帰っていった。
僕はすっかり恋人の家に通う彼氏の気分になっていた。
マーラと過ごす日々にすっかり満足していたのだ。
ずっとこうしていたい。
それが僕の唯一の願いになっていた。




マーラは普段は魔法や薬で村の人達を助けていた。
物腰は柔らかく誰にも優しかった。
でもなぜか僕の家族に対しては特別に優しく接しているように見えた。
母親の病気はもちろん前から悩んでいた父親の足の古傷も無償で治してくれた。
元からそんなに高い治療費でもなかったがこれには両親も感謝していた。
でもなんでマーラがそんな事をしてくれたのか理由は分からなかった。
両親も少し戸惑っていたがマーラはこう言っただけだった。
「いえいえ、今までお世話になったほんのお礼ですわ♪」
僕を含めて村の人達はマーラの事を好きになっていった。
ただ一人を除いて・・・
「最近あの人によく会いに行ってるでしょ。」
いつものように馬車へ向かう僕を呼び止めたのはネールだった。
「どうしてそれを知ってるの?」
「上手く言えないけどあの人は変なの。これ以上近づいたら駄目よ。これは君の為に言ってるのよ。」
ねぜネールが僕にそんな事を言うのか理解できなかった。
するとネールが首にかけているネックレスを見せてくれた。
「このお守りおばあちゃんがくれたんだけど悪い人が近くにいると私に警告して守ってくれるらしいの。それで今まではこんな事なかったんだけどあの人が来てからお守りが反応してるのよ・・・」
僕がマーラを悪い女性だなんて思えるわけがなかった。
でもネールは僕に一生懸命にお願いし続けた。
「信じてもらえないかもしれないけどこれ以上あの人と会わないで。代わりに私が一緒にいてあげるから。」
「え、で、でも・・・」
僕がはっきりした返事をしないでいるとネールさんは僕にキスをしていた。
「お願い、私じゃだめ?」
真剣な表情で潤んだ瞳でそう聞いてくる。
僕の事を本気で心配してくれているのが分かった。
「わ、分かったよ。もう行かないから・・・」
そう言ってその日はマーラの所へ行かず家に帰ることにした。
自分の部屋に戻ってからネールとの事を思い返していた。
あのネールさんが僕にあんな事をするなんて夢にも思っていなかった。
おそらく昔の僕ならネールの約束を守っただろう。
でも今の僕にとってネールはもう憧れの女性ではなくなっていた。
マーラとの刺激的な日々に慣れてしまった僕には物足りなく感じた。
だから僕はネールの忠告を無視してそれ以降もマーラの所へ行ってしまった。



村にマーラがやって来てからずっと彼女の事を考えながらオナニーをした。
あの顔、手足、胸、声、全てが愛おしかった。
自分があんな魅力的な女の人とエッチができたのが信じられない。
それにこれからも一緒になれると思うと興奮がおさえられなかった。
まだ感触が残っている気がする。
そうして今日も自分で一人エッチをした。
しかし、そんな日々も終わりが近づいていた。
なんとマーラが村から出ていくというのだ。
次の村から手紙が届いたらしくまた旅に出るらしい。
それを聞いて僕はマーラの馬車へと一目散に向かった。
馬車の中に入ると僕はマーラに有無を言わさずキスをしていた。
「どうしたの急に?」
僕から唇を離すと当然の質問を浴びせてきた。
拳を握りながら僕は答えた。
「だ、だってもう村からで出ていっちゃうんでしょ。僕、ずっとマーラといたいです!」
僕は涙ながらにそう訴えた。
それは僕の決死の告白だった。
全てを捨ててでもマーラとずっと一緒にいたかった。
「でも私と来たら二度と戻れなくなるわよ」
「勿論村も出ていきますし帰るつもりはないです。マーラのいない人生に未練はありません!」
僕の必死の言葉を聞いたマーラ様は納得してくれたのか僕の方を優しい笑みを浮かべた。
「もう後悔しないわね?」
「はい!」
僕は力強くそう返事をした。
「じゃあ、契約成立ね。」
嬉しそうにそう言うとマーラは僕に首輪をはめた。
見た限りでは犬につける首輪のように見える。
「これで貴方の身体だけじゃなくて魂も私のものね♪」
そう言ってニコッと微笑んだ。
僕はそれが何の意味なのか深く考えずただマーラとずっと一緒にいる事ができると知って嬉しくて仕方がなかった。


旅立ちの日馬車の乗ったマーラが村出ようとすると村人達が見送りにきてくれていた。
「凄く助かりました。また来て下さいね。」
村長や村人達に見送られた。
でも僕はマーラの隣に隠れてそれらを見る事はできなかった。
皆にだまって村を出たのだ。
聞こえてくる声の中には友人や両親の声も聞こえてくる。
でもその中で一人だけ聞こえない人がいた。
「ごめんね、ネール・・・」
僕は静かにそう呟いた。
本当に村から出て良かったのか分からない。
あのまま村で生活していたら今よりは楽に生活できたかもしれないと時々思う。
生活は両親が面倒を見てくれたし仲の良い友人や憧れだったネールもいた。
今頃ネールは僕が書き残した手紙を読んでいるだろう。
それはお別れの手紙だった。


僕はマーラと一緒に旅をして身の回りの世話をする事になった。
それはまるで召使やメイドのような生活だった。
炊事洗濯はもちろん道中の旅の仕入れなどもやったからだ。
幼い僕にはきつい仕事だったがなぜかそのどれも上手くこなせる事ができた。
でもどんな辛い生活でもマーラと一緒にいられる事が今の僕の何よりの幸せだった。

洗濯をしている時のことだ。
マーラの服を見つけると僕はその衣に顔を押し当てた。
「はあ、これがマーラの香り。」
マーラがいつも着ている服をぎゅっと顔に押し付けてその香りをたっぷり吸い込んだ。
花のような甘い香りがする。
僕はマーラの体臭と香水の残り香をたっぷり吸い込んだ。
するとまた股間がムクムクと大きくなっていった。
そして僕は洗濯をする前にたっぷりとマーラの服でオナニーをした。

そして夜になると僕はマーラの隣で眠った。
大好きな女性と側に寝られて幸せだった。
寝る前のキスは日課として行われて体力が余っていればエッチをした。
そしてお互い裸の身体を抱き合いながら朝まで至福の時間を過ごした。


掃除をしている時の事だった。
マーラは楽しそうにお風呂に入っている。
僕は一人で馬車の中を夜遅くまで掃除していた。
馬車の中は広く整理するのも大変だ。
その日は本棚を片付けていた。
すると一冊の古い書籍が出てきた。
そこには失われた記憶を取り戻す呪文が書かれていた。
しかも魔力がなくても使えるらしい。
試しに魔術書に掛かれた通りに唱えてみる。
すると頭の中に昔の記憶が蘇ってきた。
マーラとの出会いやその後一緒にセックスをしたり旅に出たことが鮮明に思い出していく。
「ああ、こんな事もあったね。マーラと一緒に旅をして本当に良かった♪」
色々な国や村に行った記憶がどんどん蘇った。
そこでマーラが魔法と薬を使って多くの人達を助けて僕も手伝った。
そしてマーラの美しい裸の記憶も勿論蘇ってくる。
「ああ、凄く綺麗だな。」
このまま僕はマーラとの思いでを糧にオナニーをするつもりだった。
しかし、蘇っていく記憶がおかしい事に気付いた。
それは楽しい記憶とはかけ離れたものだった。
僕、いや私が魔法を使って不可抗力で男の子と入れ替わってしまった。
そしてその身体で記憶を失くしていった。
「え、僕?ぼ、僕がマーラ様?えっ、え!?」
自分の中で失われた記憶を鮮明に思い出していく。
それを促したのは・・・

「ふふっ、仕事をサボって何をしてるのかしら?」
後ろからマーラの不気味な程嬉しそうな声が聞こえてきて身体がビクッと動いてしまった。
振り返るとニヤニヤと笑みを浮かべるマーラ・・・いや、私の身体になった男の子がいた。
「それ私の大事な本なの。もちろん返してくれるわよね?」
ニッコリと微笑みながら私が持っている本を返すよう手を差し出してくる。
「そ、そうはいかないわ。こ、これで元の身体に戻れるんだから!待ってなさい今すぐに・・・」
私は本を開き呪文を唱えようとした。
「やめなさい。」
そう言われた直後首輪が熱くなった。
そして身体が動かなくなってしまった。
「な、何なのこれ!?身体が動かない・・・」
頭は正常に働いているのに身体が全く言う事をきかない。
すると私の身体で男の子は次の言葉を言った。
「それはもういらないのよね。だから捨てちゃってちょうだい♪」
「い、いや!か、身体が勝手に!?」
私は火を焚いている暖炉の中に本を投げ入れてしまった。
パチパチと音を立て燃えていき本はあっという間に灰になった。
もう文字すら書いてあるのか分からない。
「大丈夫よ、全部私の頭の中に入ってるから♪」
絶望する私の横で嬉しそうにそう言った。
「その首輪はただの贈り物じゃないわよ。元々は奴隷に使う呪具だったの。そしてそれを着けられた奴隷は主人の命令を絶対に聞くようになるの♪」
「じゃ、じゃあ、私は!?」
「うふふっ、そうよ一生私の奴隷になるの。」
残酷な言葉を嬉しそうに言ってくる。
「くそ、こんな物・・・キャア!」
私は首輪を外そうとしたが外れなかった。
無理に外そうとすると激痛が走った。
「それは奴隷の主人以外は外せないわよ。それに無理に外そうとしたら命を失うから大事にしててね。安心して今からまた戻してあげるわ。何も知らないエッチな男の子にね。」
「い、いや!や、やめて!」
「さあ、服を脱いで準備をしなさい。」
首輪が熱くなると身体が勝手に動き始めた。
言われるがままに服を脱いでしまった。
もう身に着けている物は何もない。
「うーん、このままだとダメね。そうだ、良い事思いついちゃった♪さあ、私とやる前に早く準備しなさい。」
すると私は股間にある小さな肉棒を握ると上下に動かしてしまった。
「い、嫌なのに、か、勝手に手が!?んんう!」
そして私の股間はあっという間に大きくなった。
「ふふっ、準備できたわね。ほら、今度は私の服を脱がしなさい。」
言われた通り私の身体になった男の子から服を外していった。
もう何度見たのかも分からない自分の裸だった。

「じゃあ次はここを綺麗にしてもらおうかしら♪」
大きく脚を開けると手で股間の穴を広げた。
私は顔を近づけるとかつての私の股間を舐め始めた。
「んんっ、良いわよ。ほらもっと舌を動かしなさい。あんん!」
私は頭を押さえつけられ無理矢理股間に顔を当てられながら舐め続けた。
「んんー!んんー!」
まるで舌で掃除をするように舐めまわした。
そしてエッチな喘ぎ声を聞かされ私の身体まで熱くなってしまった。
「さあ、もういいわね。そろそろやりましょうか。さあ早く私の中に入れなさい。」
「だ、だめ、また戻っちゃうのに!?」
私の股間に立っているモノを嬉しそうに横になっている私の身体のあの穴へと入れていった。
「うっ、うう、こ、こんな・・・」
「うふふっ、あのマーラ様が屈辱を感じながら男の子の身体でセックスをしてると思うとゾクゾクしちゃうわ。さあ、私の身体をいっぱい突きなさい!」
私の意思に反して腰が勝手に動いた。
皮肉な事にもう私達の身体の相性は抜群に良くなっていた。
今まで散々エッチをした事でお互いの身体の気持ちの良い所は知り尽くしている。
「これからも気が向いたら戻してあげるわね。そして私が新しいマーラとして貴方は旧いマーラとして一緒にエッチをするの。うふふっ、最高でしょ♪」
「はあ、はあ、よ、よくも・・・」
唇を無理矢理重ねられ舌を絡められた。
「んん!んん!」
唇を重ね言葉にならない声を上げ誰かが来る事を願った。
でもここでどれだけ叫んでも誰も助けには来ない。
この馬車の中は魔法で空間を歪められている。
音は外に聞こえないし外の音も中には聞こえない。
今聞こえるのは私達が腰を突き動かす音と重ねた口から溢れる舌が絡む音だけだった。
私はネールに言われた事を思い出していた。
あの時彼女の忠告を聞いていれば・・・
快楽と絶望が入り混じりながら繋がった腰を揺り動かされた。
「んんー!」
そしてあの時と同じように私はマーラとしての自我を失っていった。
代わりに目の前にいるマーラを愛するただの田舎の男の子になっていく。
もう命令の効力はなくなっていたが自分から積極的にマーラ様の唇に絡みつき腰を振っていた。
やがていつもと同じように僕はマーラの中に熱い物を股間から流し込んだ。
「んんん・・・」
やがて意識が薄れていった。
もうマーラの精神も記憶もなくなりつつある。
「さあ、おやすみなさい。明日からまた私の為に頑張ってね、元マーラ様♪」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

コメント

 
 
  •  
    マイケル・スタンフォード

    シスターと盗賊を入れ替えたとか、お姫様と囚人を入れ替えた時の話が読みたい…

    10:05·返信
     
  •  
    パナキ

    馬鹿にしていた男になって元の自分の身体に弄ばれているところが良かったです!人を入れ替えて酷い目に合わせていたマーラが入れ替わった男の子に今度はお姉さんの番って言われてるところもグッときました!

    21時間前·返信
     
  •  

    良かったけど新マーラ視点で読みたいなこれ

    1日前·返信
     

 

頭脳の入れ替わり

https://www.tsadult.net/z.tachiha/src/1557359634613.jpg

「つぎ赤点とったら追試なんでしょ?」
「だって、あなたの身体……物覚え悪すぎでしょ!!」
そんなこと言われても困る。
こっちも好きで太葉の身体になったんじゃない。

明日のテスト、太葉と入れ替わったせいか、俺になった太葉が猛勉強するハメになった。
俺は追試が嫌だったから勉強していたが、余裕をぶっこいていた太葉はあまり頭がよくない。
せっかくの努力も無駄になるし、俺の身体で追試とかやめてくれよ!

「あぁ……だるい。なんでわたしが勉強しないといけないのよ」
「そんなこというなって。ほら、もう少しがんばって」
少しでもやる気になってもらえるよう、自らの服をはだけさけ、たゆんとした魅惑の果実をちらつかせる。

太葉は自他ともに認める巨乳の持ち主だ。
入れ替わった初日は、そりゃあもう興奮して揉みしだいたものだが、慣れるとただ邪魔なだけだ。
これは、机に乗せていなければ重すぎる水袋だ。

「ちょ、こんなところで何してるのよ! あっ、隠しなさい!」
「落ち着けって。ちゃんと勉強したら反対側も見せてやるよ」
「そういう意味じゃない!」
「え、もしかして先端のピン……」
「ああもう! いい加減にして!」
「あんっ!」

エサをちらつかせすぎたのか、太葉は俺のむき出しになったおっぱいを鷲掴みしてきた。
……思わず出てしまった喘ぎ声、気まずい。

しばらく二人とも固まっていたが、先に動いたのは太葉だった。
「ご、ごめんなさい…」
俺の胸を掴んでいた手を急いで引っ込める。
「い、いや、俺の方こそ…」
謝りながら服を戻す。

しかし、なんであんな声を出してしまったのか。
自分で揉んだ時は女子の胸に触っているという興奮はあったものの、
くすぐったかったり揉みすぎて痛かったりするだけだった。
今掴まれたときは痛みもあったが、何か別の感覚もあった気がする。

お互いに黙り込んでしまい、カリカリとペンを走らせる音だけが響く。
そして、その沈黙を先に破ったのは太葉の方だった。
「ねえ…さっき言ったこと、本当?」
「え、さっき?」
「ちゃんと勉強したら、反対側も見せるって」
「はっ!?ごほっ、げほっ!」
妙な質問に思わずむせてしまう。太葉が慌てて俺の背中をさすりにくる。

「…こほっ。あー…うん、言ったけどさ…なんで?」
「あのね…そのこと考えたら妙にやる気が湧いてくるっていうか…」
おいおい、自分の体だろう?ただ、やる気になってくれるのは俺にとってはいいことだしな…
「…わかった。赤点取らない自信がつくくらいしっかりやってくれたら…」
「あ、ちょっと待って」
俺の言葉を制止した太葉は顔を赤らめてもじもじしている。…俺の顔だから少し気持ち悪い。

「あのね…今日は見せなくていいから、赤点じゃなかったら私のお願いを聞いてほしいの」
「お願い…って?」
「それは…結果が出てからじゃだめ?」
「…俺より高い点数取れたら考えてやる」
「本当に!?じゃあ頑張らなくちゃ!」
急にやる気になる太葉。何をお願いされるか少し不安だが、俺も頑張れば大丈夫…なはずだ。
その後、俺たちは下校時刻になるまで勉強を続けた。

黙々と勉強を続け2、3時間。
下校時刻を告げるチャイムが鳴り、わずかに残っていた生徒たちが帰路につく。
夕焼けがまぶしい。
まあ、テスト前じゃなかったら、まだ部活で練習してるような時間なんだが。……俺の身体で赤点取られたらレギュラー剥奪か?冗談じゃねえや。

「で、どこまで出来た?どれどれ……うぇえ!?マジかよ。まだ半分以上解かってねえのかよ。俺のノート見てもなんでそんなに出来ないんだ?」
「仕方ないでしょ!?あなたのノート字が汚すぎて読めないし、支離滅裂じゃない!」
「そりゃあ、授業中先生の言ったこと殴り書きして、後から参考書見て補足するのが俺のやり方だし……、つかお前はノートすら取ってねえじゃねえか!」
「あんな授業、聞いてたらわかるもの……その頭の中に全部入ってるのよ!でもあなたの身体、というより頭!雑念が多くて全く考えがまとまらないの!」

“精神は肉体の奴隷である”という、ツァラトゥストラが言ったというこの言葉は間違っていなかったようだ。
太葉の明晰な頭脳は、精神が入れ替わっても、しっかりと数々の読破した書籍を記憶しているし、一方俺の身体に入った太葉は、思春期の男子高校生の肉体に引っ張られ、さっきから勉強に身が入っていない様子だ。

しかし、折角掴んだ一年で唯一のレギュラーの座。
事故で入れ替わったせいで失うことなんぞごめんである。
太葉には何としてでも赤点を回避してもらわなければ……。

「しゃーない。俺んちに泊まって勉強の続きと行くか」
「ええ!?そんな、お付き合いもしてない男子と女子が……そんな破廉恥な事……///」

俺の身体でもじもじするな気持ち悪い。太葉が元々ムッツリだったのか、それとも俺の身体の性欲に影響されてるのか?
……待てよ?
“俺んち”って言っても、どっちに行きゃあいいんだ?

まずは“雑念”をスッキリさせてやらなければ勉強に身が入る訳がない。
何故そう思うか?そりゃ当然俺がそうだったからだ。
おそらく、太葉は入れ替わってから一回もオナっていないと見た。
そう仮定するとオナ禁1週間……。
ありえねえ。
自慢じゃあないが俺のオナ禁最長記録は3日。それでも気が狂いそうになったのだ。
その倍以上?
そんなの……俺の身体がかわいそうだよねぇ…!

「よし!“勉強”しに行くこう。ついて来いよ」
「え?何そんないきなり。……あっ……///(私の手、柔らかい///)」

手を取ると、急にしどろもどろになった。成程、客観的に童貞を観察するとこうなるのか。
我が身体ながら、ちょっとキモいな。ちょっとショックだ。

「ね、ねぇ、ここって・・・」
「まずその身体に溜まったものを吐き出さないと、勉強も手に付かないだろ?」
「そ、それはそうだけど・・・」
「それの処理の方法とかいろいろ教えるのにここが一番都合がいいだろ?」

それでも何か言おうとしている太葉の手を無理矢理握ると、やはりしどろもどろになり、素直に俺に付き従う。
適当に部屋を選び、階段で目的の階へと向かう。

「ちょ、ちょっと、見え・・・」
「ん?何か言ったか?」
「い、いえ・・・」

俺を見上げる太葉の視線は、明らかに俺のスカート、いや、スカートの奥にあるものを見逃すまいと凝視していた。
童貞拗らせすぎだろ、というかこれではただの覗き魔だ。
けれど、これからやることを考えるとむしろ興奮していた方が望ましいので、俺は気づかないふりをして、わざとらしくスカートが捲れるように階段を上った。
後ろを続く太葉が前かがみになりながらついてきているのは言うまでもない。

「ほら、さっさと脱いで」

部屋につくと、早速始めれるように促す。

「い、嫌よ!」
「別に、さっきまで必死になってスカート覗こうとして、勃起してるのが恥ずかしいなら隠す必要ないぞ」
「何で分かるの!?」

そんな反応したら図星だって言ってるのと同じなんだが、それよりあれでばれてないつもりというのが凄い。
仕方がないので、俺が制服を脱ぎだす。

「何であなたが脱いでるのよ!?」
「万が一制服にぶっかけられたら嫌だし。無理矢理襲おうとしたらそれ蹴り上げるからな」

リボンを外し、ジャケットを脱ぎ、ブラウスを脱ぐ。
すると現れる魅惑の巨大な双丘。
太葉は勿論、食い入るように視線をそこに向けていた。

「スカートは脱いだ方が興奮する?」

スカートをチラリと捲ると、面白いように今度は視線がそこへ移る。
太葉の無様にもっこりした股間とは違い、のっぺりと股間を覆うショーツが見えるだろう。
この身体にぶち込みたい、このおっぱいでパイズリされたい、そんな欲望が、今太葉の頭の中を支配しているだろう。
おそらく、それを自分は女だという自尊心が阻害しているのだろう。
だったら、その自尊心を破壊してやるほど興奮させてやればいい。
その考えは当たっていたようで、現に太葉はズボンとトランクスを一気に下ろす。

「も、もう我慢できない・・・これ、どうにかして!」

久々に見る俺のおちんちんは、かつてないほどにパンパンに膨れ上がっていた。

射精すれば太葉も俺の身体に馴染むのかな?
ふとギンギンに勃起している俺の身体の太葉を見てそう考えた。

入れ替わり立ち替わった初日、俺は太葉の身体でオナニーしまくった。
クラスで、いや、学年で一番美少女でスタイル抜群の上に頭脳明晰という存在。
接点はクラスが一緒くらいで俺は容姿は普通、勉強はなんとか平均レベルに食らい付く程度で
唯一1年生で部活でレギュラーになったくらいしか取り柄がない男子高生だったのだ。

太葉は別世界の存在っていうか憧れ、仲良くなりたいと思っても無理な話でせいぜい妄想で彼女にして楽しむくらいしかできなかった。

それが事故とはいえ、憧れの太葉の身体を手に入れたのだ!
またいつ元に戻るか、翌日には、1時間後に戻ってしまうかもしれぬいのだ。
太葉の身体でエロいことをするのを躊躇うのはちょっとだけでいっぱい楽しんだ。
その為か自然と口調とか女の子らしく、意識しなくても太葉らしく喋れるようになったが
太葉の方は俺の身体でも太葉らしい口調のままだ。
一応人前では男らしい言葉使いだがやはり違和感バリバリで友人の敏明とかに笑われていた。

これで太葉も俺の身体、俺に馴染んで男らしくなるのかな。
しかし俺のってこんなにでかかったか?
ちょっと凶悪すぎだけど何故か愛おしく思った。
元々自分のチンポだからか? 
何か違う気がするが何故そう思ったかはわからなかった。

とは言え、あれをそのままは辛いだろう。
今の俺にとって勃起した男性器の辛さは想像することしかできないが。

「適当に握ってこう、ガシガシ扱くだけでいいから。やってみろって」
「私にやれって言うの!?」
「俺がここで抜いてやっても、一時しのぎにしかならないだろ?またムラムラした時に自分で処理できないと勉強も身に付かないだろ?」
「それはそうだけど・・・」
「ほら、俺も応援してやるから。がんばれ♡がんばれ♡」

そう言いながら、豊満な双丘をタプタプと揺らす。
この魅惑の果実の誘惑に、男の身体なら耐えれるわけがない。
太葉は恐る恐る、自身の怒張へと手を伸ばした。


「やっなにこれっあっ

オレのだったちんぽを握り上下に扱き始めた立葉

最初は恐る恐るだった手つきもだんだんと早くなっていた。

「そうそう、そんな感じでやってけばそのうち出るから、ほーらがんばれ〜♡」

おれはそう言いながらおっぱいをタプタプさせて立葉を煽るが、立葉の目はオレのおっぱいを凝視しめいた。

ただオレとしては目の前でシコってる姿を見るのは滑稽に見るしあまり面白くはないのだが、これで立葉が処理の仕方を覚えて勉強に見が入るようになってくれないとこまるのだ。

そう思っていると

「ハァハァね、ねぇ?ブラ取って直接見せてくれない?」

「お前自分の体に欲情し過ぎだろ!?」

突然のリクエストに驚いたが、とうの立葉は

「いいいじゃない!?あたしの体なんだからあたしがみたって!!」

あまりに強気なので、面食らったがまだまだ射精までは遠そうなのでみせてやってもいいのか

「これ以上はダメだ。ちゃんと赤点回避できたら、考えてやるよ」


馬の鼻先に人参をぶら下げるように、餌を取られたら意味がないのだ。

馬の思うがままに人参を与えてたら走るものも走らなくなる。

この場合、人参がおっぱいというのが滑稽ではあるが・・・


「私の身体なのに、ケチ・・・」


ここまでサービスしておいて、ケチとは言ってくれるな、この童貞野郎。

ちょっと虐めたくなってきた。


「へえ、そんなこと言うんだ。やっぱこれ以上はその身体で『太葉』にテストで勝たないと見せてやらない」

「そ、そんな・・・」

「分かったらさっさと射精する。竿ばっか扱くんじゃなくて、もっと先のカリの部分扱くと気持ちいいぜ」

「分かったわよ・・・んっ、ここ、気持ちぃ・・・んっ!?」


太葉は俺の言葉通り、亀頭部分を重点的に攻め始める。

学年一の美少女の身体を使って、その元美少女を手玉に取っていることに俺は内心ほくそ笑んだ。

そんな調子で太葉をからかっていると、やがてフィニッシュの瞬間を迎える。


「んっ、何か、来るっ!」

「射精の前兆は分かりやすいからな。そこで少し我慢した方が気持ちいいぜ?」


その身体を使っていた先輩として、アドバイスをする。

だが、男の絶頂を初めて体験する太葉にそれを我慢することなどできず、一際チンポが大きく跳ねる。


「我慢なんて無理!おちんちん、爆発しちゃうっ!んぁっ!」


びゅるるるるる、と今までにないほど肥大化した逸物の先端から勢いよく白濁液が噴出される。

勿論竿の向く先には俺がいて、まるで生クリームのように俺のきめ細やかな肌を白くデコレーションする。

全身から匂い立っていた俺自身のメスの匂いが、精液から放たれる雄の匂いに蹂躙され、雄の匂いに包まれる。

目の前で男を挑発し、射精させたのだ。

ぶっかけられることは分かっていたが、不思議と嫌悪感はなかった。

「ハァ、ハァ、これが、射精?」


恍惚とした表情で、うわごとのように太葉が呟く。

そして、そのままベッドに倒れこむとやがてグーグーと寝息を立て始めた。

気持ちよさそうに間抜け面をしながら、チンコ丸出しで眠るその姿からは、かつてこの『私』だった面影の微塵も感じられなかった。


「全く、人の身体を汚すだけ汚して気持ちよさそうに……ま、夜も悶々としてろくに眠れてなかっただろうし、少し寝かせてあげますか」


風邪をひかないように太葉に毛布だけ掛けてシャワー室に向かう。

幸いこのラブホテルはシャワー室がベッドルームから見えないようになっているので、万一太葉が起きてもばっちり覗かれることはない。

こっそり覗かれたら分からないが、その時はみっちり扱くだけだ。

後ろ手にブラのホックを外すと、たゆんと両の胸についている小玉メロンが大きく揺れた。

始めてこの身体に成った日、乳が揺れる感覚だけで興奮してたっけ。

街を歩いてると、大きく揺れるこのおっぱいに、すれ違う男たちの視線が突き刺さるのが分かる。

それほどに魅力的なおっぱいを、俺だけが自由に見て、触り放題。

下から両手でおっぱいを鷲掴みにすると、ふにぃっと指が大きく沈む。


「やっぱり乳首勃ってる」


先ほどブラを脱がなかったのは、これも原因の一つだ。

あんな勃起したチンポを見せられて、女の身体が反応していたため、ブラを脱ぎたくなかったのだ。

けれど、男の勃起とは違って、ブラさえしていれば外から分かることはない。


「んっ……やっぱり、慰めないとダメみたい……


太葉が寝てる手前でやるのは少し気が引けたが、俺も我慢ができそうになかった。

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